全国大学野球選手権、今日開幕した試合の中で一番の注目カードはこれだった。国際武道大学対桐蔭横浜大学・・・・
全席指定のこの大会、ボクが予約を入れるとなぜか前の席になる。どういう仕組みでその席を指定されるのかはわからないが、今日のボクの席は前から3列目の1塁側ベンチ後ろだ。
もちろんこの席が大好きな人たちがいることも知っている。ボクの娘よりもずっと若いきれいな女性がボクの持っているカメラよりも10倍くらい高い望遠レンズをつけたカメラを抱えている。もちろん彼女らの興味はボクたちのそれとはあまりにも違う。チャンスに向けられるカメラではなく明後日の方向に向いたブルペンやボールボーイに向けれらているのだから・・・・
さすがに第3試合とあってもう指定席にとらわれることなくいいだろうと思って、いつもの1塁側上段席に移動した。やはり見やすいものだ。慣れているし・・・
試合は関東の強豪同士の対戦として始まったが、それは強豪校同士とはなにかと疑われる試合展開となる。
国際武道はもはや東海第二大学と言われてもいいほどのラインナップだ。DH制であるため先発メンバーは10人だがそのうち7人は東海大系列校の出身。一方の桐蔭横浜大学も東海大相模の山田君を5番に据えた。
だが、試合はあまりにもしょぼい展開となる。
2回の表、武大は籾山君のポテン安打で先制するとその裏桐蔭は吉田賢君の本塁打で同点。桐蔭は5回裏に四球から2盗3盗でチャンスを広げ犠飛で無安打ながら逆転。
6回表の武大は2死から2つの四死球を得て塚越君のタイムリーで2−2の同点。
7回裏、桐蔭は死球と盗塁にバントと内野安打で1点をリードすると8回の表に武大はエラーと四球の走者を置いてボークで走者を進め内野ゴロの間に同点とした。
1点取れば取り返す。かっこよく見えるが実は1点取られればあっさり1点献上するという守備的軟弱な試合展開に見えた。
だが、9回の表の武大は内野安打の走者を出しながらも2死1塁。しかし、藤本君がセンターを襲う3塁打。だがこの時のセンターは一旦前に出ながら慌てて戻って抜かれた3塁打となった。記録には出ないが明らかに目測を誤ったプレーだった。9回表で4−3・・・・
だが、これまで1点差はすぐに追いついてきた両チームだ。まだわからない。
しかし、次の宮内君のどん詰まりの打球がセンターとライトとセカンドの間に落ちて試合は決まった。
最終回の桐蔭横浜の攻撃は2死から当たっている吉田晃君がつないだが後続が続かなかった。
武大は最後には横浜出身の板川君が投げ、桐蔭横浜は伊禮君が投げた。学年は違うがともに甲子園で投げたエース同士の投げ合いであり、ボクも甲子園や山梨で行われた秋の関東大会で見た選手だ。
横浜の板川君は万波世代の3年生。桐蔭の伊禮君は森世代の2年生だ。彼らはまだ上のステージをあきらめてはいない。甲子園世代もそうでない世代も彼らの戦いはまだまた続いている。
2021年6月7日 第70回全国大学野球選手権 1回戦(於 明治神宮野球場)
国際武道大学
010 001 012 = 5
010 010 100 = 3
桐蔭横浜大学
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