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2021年03月28日21:52

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あやしい絵

宣伝が上手い、のでしょう。
激混み。

あやしい絵展
@東京国立近代美術館
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目玉は
◆曾我蕭白 《美人図》(奈良県美)
◆上村松園 《焔》(東博)
が同時に見られることでしょうか。
まあ百歩譲って蕭白の女はもの狂い、松園の女は源氏物語の六条御息所なのでもののけ、としても、

◆ミュシャ『ジスモンダ』
◆エドワード・バーン=ジョーンズ『フラワーブック』
となると、はて、あやしい絵なのか。


【展覧会構成】
1章 激動の時代を生き抜くためのパワーを求めて(幕末〜明治)
…蕭白、歌川国芳、月岡芳年、河鍋暁斎etc.

2章 花開く個性と渦巻く欲望のあらわれ(明治〜大正)
2-1 愛そして苦悩〜心の内をうたう
…与謝野晶子関係、ロセッティ、ミュシャ、バーン=ジョーンズetc.

2-2 神話への憧れ
…青木繁『黄泉比良坂』etc.

2-3 異界との境で
…安珍清姫・高野聖・人魚関係、ピアズリーetc.

2-4 表面的な「美」への抵抗
…メインビジュアルの甲斐庄楠音『横櫛』はここに。
ほか 北野恒富『淀君』etc.

2-5 一途と狂気
一番人気の松園はこちら。
鏑木清方『刺青の女』etc.

3章 社会は変われども人の心は変わらず(大正末〜昭和)
…というのは「怖いもの見たさ」でしょうか。雑誌等の挿し絵。

国内のコレクションからでも、切り口を工夫すれば集客力のある企画が可能だということですね。

個人的には
◆秦テルヲ『母子』(京都近美)や

◆田中恭吉『冬虫夏草』『綯はれゆく歓喜と悲愁』『太陽と花』(いずれも和歌山県美)がよかった。
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シュールレアリスムは"あやしい"に入るのですね。


5月16日まで。
7月3日から大阪巡回なので展示替の作品も見る機会がありそうです。
https://ayashiie2021.jp/

*****

収蔵品展示では
東日本大震災から10年ということで
東北を思うという特集が組まれていましたが

この季節ならではの
◆川合玉堂「行く春」
◆児玉靖枝「ambient light-sakura」
に"コンニチハ"が出来てよかった。

そして階段室から見えた
◆ソル・ルウィットの ウォールドローイング!!
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