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2019年08月05日05:08

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NASAの秘蔵映像とやらは、いろいろ興味深い。ディスカバリーチャンネルの特集「宇宙への挑戦」シリーズに思う。

能書きをディスカバリーチャンネルのページからコピペすると、“人類の月面着陸50周年を迎えるこの夏、ディスカバリーチャンネルが誇る宇宙ラインナップで9日間にわたり大特集! アポロ計画の知られざる舞台裏、月面探査の現状、そしてこれからの火星探査など、宇宙探査の歴史と今、そして未来に至るまでを、9日間連続でお送りします”とのことです。

NASAも手持ちのフィルムや音源を活用して“商売”できるなら、この50周年を逃す手はないでしょう。ということで倉庫係さんが奮闘していろいろ素材を探しまくったものだと思います。

先日、ユニバーサル・ミュージックの倉庫が火災に遭い、マスターテープが大量に焼失したというニュースを知りました。かつての大手レコード会社がほとんどユニバーサルミュージックに一本化されたという印象がある中、きっと倉庫の整理が間に合っていないまま火災に遭ったと僕は想像します。2社間のレーベル移動だけでも大変なのに、会社ごと一体化したら、それこそ手がつけられないでしょう。

かつてDVDが発売されたとき、ワーナー映画が発売するDVDには、少なくともオリジナル予告編が付き、場合によっては当時のメイキング映像(テレビ番組が多い)が発掘されて付いていました。そこで僕は、旅費は自分で出すから担当者に取材させてほしいと申し込んだのですが、“そんなことをしたら倉庫係がいい気になって困る”と断られました。

それはともかく、緊急劇場公開した「アポロ11 完全版」は未見ですが、「月へ!米ソ開発競争の舞台裏」と「アポロ計画 失われた映像」などを見ました。先述したように、メイン映像は何度も映画や番組に使われていますから、おなじみではあります。今回の“発掘”成果は、アポロ11号との通信テープではないでしようか。

NHKで2回に分けて放送した「コズミック フロント☆NEXT」と劇場公開した「アポロ11 完全版」の差異については知りませんが(見比べる気もない)、あの1インチ各30チャンネルの音声テープは興味深かった。1969年当時に1インチテープが使われていたことを、僕は今回初めて知ったわけです。マルチ録音は2インチテープだとばかり思ってました。←映像記録としては1インチが主流になります。8チャンネルは1インチだったらしい。

その1インチテープを30チャンネルに分けて、アポロ11号との通信を記録していたというのは興味深い。とくにちらりと見えたコントロールシートには、担当者の音声を2チャンネル使ってステレオ収録していたようです(写真2)。もっともテープスピードは毎秒9.5センチ(レコード用録音なら38センチか76センチ)とゆっくりでした。ま、音質より記録優先ということでしょう。

そして劇場公開の「アポロ11号 完全版」の宣伝文句に、“新発見された70ミリフィルム映像を加え”とありました。これはどうやら静止画写真機の映像で間違いないようです。たしかに静止画像で目を見張るクオリティーの写真が何枚も公開されましたね。アポロ11号には16ミリ動画カメラと毎秒10コマのテレビカメラしか乗せていないはず。それほど“軽量化”に腐心していたのです。

ということで、歴史を鳥瞰することはできましたが、似たような映像が繰り返し登場するため、どれがどの番組の話なのか全く区別付きません。しかし、とりあえず“アポロ計画”というものを音と映像で回顧するという目的は達成しました。あとは火星やそのほかか、いつになったら全部見られるだろうかな。1時間番組の正味が45分弱ですけど、それが10〜20本あるのです。ね、劇場に行くまでもないと思うでしょ(笑)。

画像を探していたら、月面の70ミリ写真というフィルムがあることが分かりました(写真3)。どうやら35ミリカメラで撮影した(つまりテクニラマ方式)静止画像のようです。それでも“新発見の70ミリフィルム”かもしれないけど、70ミリ映画と混同させる用い方はいかんと思うなぁ。
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