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2018年10月15日22:41

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ポタリストの記録・【西多摩中央周遊・その2】

■クロスバイクのコスパ高いバージョンアップは■

 この日は久方ぶりに晴れて、気温も24℃と走りやすい日和だった。福生にあるネッツトヨタに行く。例によって自分は緑街道や16号は使わず、線路伝いの道を通り、江戸街道、拝島駅に出る。拝島駅南口は便利になったが、飲食店街と隔絶されてしまったことで、飲食店街の客足はどうだろうか。

 武蔵野橋の下のガードを潜る。R16は3車線化が進みつつある。ガードを出て直ぐの角からクルマ、自転車の割り込みには注意が必要だ。何度かニアミスを目撃している。特にこの周辺のドライバーは最初に取得する自動車免許は四輪普通ではなく、原付免許という人が多い為、原付感覚が抜け切っておらず、原付感覚でクルマを運転している人が多いので尚更だ。
 
 熊川駅前を通過し、いつも青梅方面に向かう時はスギ薬局の前のインターロッキングの道を福生駅に向かって走るが、ネッツトヨタは奥多摩街道沿いなので、そこを進むと見えて来る。

 今春入れ替えた新しいSHIMANOのホイール(WH-RS-500、旧6800、アルテグラ)の恩恵でターゲットとする速度に達した後は漕ぐのを止めてもどこまでも転がって行く。漕ぎ数を少なくすることは当然ロングライドの際、疲労も低く抑えることが出来る。「その1」でこのホイールが狙われたのかも、と書いたがそうかもしれないと思いなおすことにした。ドライブトレインの名がネットでは独り歩きしているが、ドライブトレインのランクが上がったからと言って、速く走れるわけではない。勿論操作性は滑らかになり、細かい制御が出来るようにはなる。一方、良いホイールは快走性能が乗れば誰でも分かる為、

 「SHIMNOのアルタスごときでこんなに速く走れるのか。それならわざわざドライブトレインを替えなくてもいいんじゃないの?」

 と思わせてくれるならば、長い目で見て最も安上がりな方法である。

■FSPという考え方■

 新調したABUSの鍵とパナのU字ロックで「地球ロック」を行なった。フレームのイエローに合わせたライムグリーン。U字ロックはブラックではなく、濃いピンク。サドルもホワイトである。安い自転車な訳だし、停めている佇まいも気にした色合わせにした次第である。通行人から乗っているのは女子?と思われたかもしれない。

 ネッツは行きつけの店以外入ったことが無いが、福生の店はBGMに洋楽を流していた。横田基地を意識させるものとなっていた。本日の用はクルマではなく、auの設定に関する相談である。ネッツトヨタはKDDIの大株主なので、わざわざショップに行き、やれ1時間だ、1時間半だと待たされずとも応対してくれるのは有り難い。個人的なことだが、私はスマホからの出戻り組である。7月につごう9年ほど使った3G携帯を4Gに、いよいよ光回線にした。

 それにしても携帯電話会社の料金体系とやらは複雑怪奇である。足し算引き算で料金を設定する訳だが、定価3万円のガラホが2千円台で、しかも維持出来てしまうのだから。あんなに複雑で高齢者は分かるのだろうか?

 分からない人たちは身構えるのではないか。小売業のプロモーショナル(販売促進戦術)にFSP(フリクエント・ショッパーズ・プログラム)という考え方がある。競合他社との差別化を図り、囲い込みを狙う経営手法なのだが、4つの段階がある。

 1.ポイントカードの設定

 2.誰が優良顧客なのか

 3.顧客情報を積極的に活用する

 4.個々のお客に対して個別に接する

といったものである。FSPの基礎にはどの顧客にも分かりやすく、である。

 日本は人口増も期待できそうにない上、1人当たりの国民所得も増える兆しは無い。特に後者の凋落ぶりは酷いもので、今やシンガポールにも抜かれてしまい、世界では25位以下ではないか。平成5(1993)年はスイスを抜いて1位だったのが、この体たらくである。ならば一層FSPは有効のはずだが、日本で最も売上を稼いでいる携帯電話、スマホの販売がこの状態。大変顧客に分かりにくい。そろそろ考えるべきところに来ているのではないだろうか。

■「乗せるが勝ち」のニッポンの珍車の時代は賞味期限切れ■
 
 ここのお店に興味深いクルマが展示されていた。トヨタ・シエンタの5人乗りである。

 シエンタはヴィッツベースのマイクロミニバンで、現行型は2代目。デザインも良いし、静粛性も高い。初代に気が進まなかったが、試乗した際、本当にヴィッツRSと同じエンジンなのか、ハイブリッドではないのか、と思ってしまうほどだった。

 しかし全長わずか4100mmに7人乗りという無茶な作りをしていた。最後尾のシートは4トン車にでも激突されたら・・・と考えると恐ろしくなる。何しろシートの後ろはもうガラスなのだ。まさに板子一枚なんとやら・・・そんな作りだ。

 呆れたことに、そのようなクルマたちが90年代の終わりから今まで作られて来た。発想は満員電車だから、3列目という「おまけ」の為に、他のシートにまでシエンタに限らずしわ寄せが来て、乗り心地がよろしくない。

 対照的なのが欧州のミニバンだ。シエンタの初代が出た当時の欧州ベストセラーのルノー・セニックは1人1人にたっぷりとしたスペースを設け、おカネの掛かったシートを奢っている。スペック的には大したことは無い。2Lで135馬力、CVTでも6速ATでも無く、4ATに過ぎないが、そんなことはどうでも良いと思わせるだけの乗り心地だ。特にフランスでは郊外のショッピングセンターに行く時すら、日本の首都高速の流れが良い時と同じくらいの速度で走る。そんな走り方でも快適だ。日本のミニバンが「満員電車」ならば、セニックは「ラウンジ」という発想で作られている。フォルクスワーゲン・シャランはセニックよりももう少し高級だが、勿論みみっちい満員電車の発想では作られていない。

 ところがシエンタから2列シート+荷物室というごくごくオーソドックスながらまともなのが出て来た。或る意味、シエンタは珍妙なクルマの流行の最後尾だったがゆえに足を洗う事が出来たのかもしれない。個人的には自転車のある生活をするならば、次は中古のファンカーゴを買って、自転車に積もうと思っているが、シエンタも候補に挙げても良いかなと思うようになった。

 ただ気になるのは日本の勤労世帯の所得である。本来ならば、そういう使い方はステーションワゴンの方が相応しいはずだが、マイクロミニバンに人気が出て来たのは、所得が落ちているからに外ならない。勿論、自転車の出し入れだけだったら、ステーションワゴンよりもシエンタ、ファンカーゴの方がずっと便利なのは確かなのだが、この問題に目を向けるべきだろう。

■どこでスポーツ車を買うべきか?■

 再び福生のインターロッキングを敷いた商店街に向かう。

 一喜屋という肉屋でコロッケを買った。こちらのお店は肉屋さん特有の食欲をそそる匂いがした。立ち食いをして青梅方面に向かう。駅前の西友が振るわないせいか、矢張り商店街はなかなか健闘している感じだ。

 一服して青梅方面に向かう。

 あきる野に出るには福生から多摩川に出た方が早いが、今日はサイクルベースあさひ(CBA)の青梅でサイクルグローブを購入する為だった。3年ほど前に買ったパールイズミの指切手袋がそろそろへたって来たからである。青梅線を渡り、あさひに。クルマで数百キロ、嘗ては独り旅もしていたので、ドライバーの目線から言わせて頂けるならば、ハンドサイン(手信号)は目立つ色の手袋の方が良いと思っている。そう思うと、パールイズミの指切手袋は白色で地味だった。

 幸いにして、店には蛍光イエローの指切手袋があった。メーカーはルイガノだった。EUサイズはウェアの場合、日本人のサイズよりもひとつ上であることが多いが、Mサイズでも十分だった。

 今までルイガノ(カナダの自転車メーカー)製品の代理店はAkiだったが、あさひがどうやらその権利を手に入れたようだ。ということは、今後あさひ以外の自転車屋ではルイガノは買えなくなる可能性が濃厚である。あさひは店によってサービスレベルに格段の差がある点、留意されたい。青梅店は接客からすると先ず先ず及第点だったと思う。
 
 その他、ブリヂストンもアンカーから手を引くのでは、という噂もあり、またスペシャライズド、TREK(いずれもアメリカ)も扱いを止めようとする販売店も周囲には増えて来ている。TREKについてはプロダクトが悪い訳ではない。ロードレースのドーピング疑惑で印象が悪いと思っている店主が多いと聞いた。個人的にはEMONDAシリーズはエンデュアランス系アルミロードバイクとしては良いと思う。スペシャライズドはノルマが厳しい。年間200万円分販売しないとディーラーの認定を取り下げられると聞いた。

 幾ら空前の自転車ブームだと言っても、日本人の実質賃金は全然増えていない(かマイナス)のだから、売れるはずがない。勿論プロダクトは良いと思う。ALLEZ(アレー)は2世代前のエアロロードのジオメトリーを基に造られたと聞いたが、存外乗りやすいとも聞いている。女性向けフレームも同社はかなり多い。しかしそこまで売れないならば個人の自転車屋は手控えるだろう。

 これからロードバイクを買おうとする方は、益々取扱店を厳選しないと、買ったのは良いものの、面倒を見てくれるところが無い、ということにもなりかねない。クロスバイクは馴染めなかった場合、最悪軽快車のような使い方で完結することが出来るが、ロードバイクの場合は買ってお終いというものではないからだ。

 折角なので、店員さんに開封して頂き、嵌めて出た。小手調べにちょうど良い。

 再び青梅線を越え、ピンク色の建物の保育園に出た。平井川沿いを走るのではなく、青梅の友田町から吉野街道改め滝山街道を南下し、瀬戸岡か、もう少し秋川駅近くを右折して大悲願寺を目指そうと思う。

 最後までご覧頂き、ありがとうございました。

(続く)

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