mixiユーザー(id:6486105)

2017年05月03日21:20

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憲法記念日に捧げる

 おすぎとピーコのピーコさん、ラサール石井さん、平野啓一郎さん、松尾貴史さん、松本侑子さん……。憲法記念日に寄せて、有名無名を問わず老若男女を問わず、多くの人びとが日本国憲法を守る立場で発言されている。マイミクのなかでもふぬけさんが憲法と戦後日本の基本的人権欠格について持論を展開していた。
 日本国憲法を改正するのが望ましいorこのままでいい、という二択で世論調査をするのが2000年あたりから定番になってきた。そもそもこの設問の立て方自体に私は違和感以上の不快さを抱いている。日本国憲法の理念はいまだ道半ばで、基本的人権(11条、13条、25条など)も、差別と平等(14条)も、ひとしく教育を受ける権利(26条)も、21世紀に入った頃から逆旋回に後退している。戦後、憲法の理念は一歩後退二歩前進しながらも順調に歩んできた。いま自分がのうのうと生きていられるのも憲法があってこそで、日本国民の大半も憲法で守られてきたからだ。
 瑕疵のない法や秩序はない。憲法を改正するかしないか、という論点でどうして過半数の国民を巻き込まなければいけないのか、私には理解できぬ。親に感謝するべきかしないべきか、と問うような勿体ぶった質問がおかしいのと同じで、俎上にあげてイエス・ノーで答えさせることは、その設問の裏になんらかの恣意的意図があるからに他ならない。
 これまでだって憲法は時の情勢と政府の拡大解釈によって、字義どおりに遵守するような扱いではなかった。個人的には、こういうだらしなさも好きなのだが、それはこんなちんけな国にはもったいような理想憲法だからであって、安心感を抱いていたからだ。
 大学の一般教養で日本国憲法が必須科目、落としたら専門課程に進めないという縛りを受けた者としては、憲法を変えるのであれば国家そのものを解体してもらいたいと願う。もしくは、新国家を樹立して新憲法を持って支持者一派は北方四島に移住していただきたいというのがわたくしのホンネである。日本から出て行け! 
 
 空が晴れわたった気持ちのいい朝だった。
 散歩の途中、道端にペットボトルが落ちていた。きょうはたまたまペットボトル回収日だったこともあって、拾い上げて手に持ったまま町内を一周し、ゴミ集積所へ持ち帰った。うちのあたりは、誰かしらが道路のゴミ拾いや掃除をして、街の景観を損なわないようにしている。奉仕の精神もあるけれど、プライドもある。現行の憲法も、私の中では似たようなプライドを持てるものだと思っている。
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