琳派展XVIII(第18弾)、ですか。
どんな切り口が残されているのかと思ったら。
京の琳派
〜美を愉しむ〜
@細見美術館
初日の困ったところで作品リストはありませんでしたが
そこはこじんまりした細見のこと、若冲展(都美とは別物)も終わって落ち着いた会場で
タイトルをメモしながらゆっくり鑑賞しました。
今回の目的は喜多川相説《秋草図屏風》。
紅白の萩、芙蓉、山帰来(さんきらい)、黄蜀葵(とろろあおい)がこぼれんばかり、
それでいて空間も見事で。
相説は宗達宗雪に続いて17世紀後半に京都加賀で活躍したひと。
東博、出光にも屏風があります。
全体の構成はオーソドックスなものでした。
◆光悦・宗達の試み〜琳派誕生
◆光琳・乾山の美意識〜花咲く琳派
◆芳中〜光琳を慕う〜
◆神坂雪佳〜京琳派ルネサンス〜
◆琳派比べ
◆美を愉しむ
しかし宗達と光悦のコラボが3点あり。
《墨梅図》《双犬図》で
宗達は豪華絢爛極彩色というイメージを覆えされ。
そして最後の『美を愉しむ』のコーナーにあった雪佳の
《帰農蒔絵螺鈿箱》の意匠、
鍬が立て掛けられた家のなかで書を読む人物。
なんと近代的なのでしょうか。
細見の収蔵品はやはりなかなかなのでした。
11月6日まで。
http://www.emuseum.or.jp/exhibition/ex049/index.html
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