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2015年11月25日09:17

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恋は邪魔者 (2003);観た映画、 Nov. '15




邦題; 恋は邪魔者     (2003)

原題; DOWN WITH LOVE

110分



監督: ペイトン・リード
製作: ブルース・コーエン
ダン・ジンクス
製作総指揮: パディ・カレン
アーノン・ミルチャン
脚本: イヴ・アーラート
デニス・ドレイク
撮影: ジェフ・クローネンウェス
衣裳: ダニエル・オーランディ
編集: ラリー・ボック
音楽: マーク・シェイマン
出演: レニー・ゼルウィガー バーバラ・ノヴァク
ユアン・マクレガー キャッチャー・ブロック
デヴィッド・ハイド・ピアース
サラ・ポールソン
トニー・ランドール
ジョン・アイルウォード
ウォーレン・マンソン
マット・ロス
マイケル・エンサイン
メリッサ・ジョージ
ティモシー・オマンソン
ウィル・ジョーダン

「シカゴ」のレニー・ゼルウィガーと「ムーラン・ルージュ」のユアン・マクレガー共演による本格ロマンティック・コメディ。女性解放を唱える作家の鼻をあかそうと彼女に近づくプレイボーイだったが…。ドリス・デイとロック・ハドソンの名コンビによる往年のお色気コメディのテイストを鮮やかに再現。監督は「チアーズ!」のペイトン・リード。

1962年のニューヨーク。新進の女流作家バーバラ・ノヴァクは女性解放を謳った自著『恋は邪魔者』を出版するためこの街へとやって来た。出版社の重役はあまり興味を示さなかったが、ひょんなことからこの本は爆発的にヒット、世の女性たちはすっかりバーバラの主張に感化されてしまう。そのあおりを受けたのが男性誌で原稿を書いている名うてのプレイボーイ、キャッチャー・ブロック。彼はいまや女性の敵として冷たい仕打ちにあってしまう。怒ったキャッチャーは、バーバラの主張が間違っていることを証明するため、身分を偽り彼女に近づくのだが…。

上記がデータベースの記述である。 オランダ民放のゴールデンアワーに放映されたものを観た。 見るつもりになったのはただ一つ、テレビガイドの写真にトニー・ランドールを見たからだ。 他に誰が出るかは関係なく彼がどのように演じるかに興味があったからだ。 自分は70年代後半に日本のテレビで放映されていたテレビシリーズの「おかしなカップル (1970〜1975)THE ODD COUPLE」でジャック・クラグマンとランドールのコンビの喜劇を見てニール・サイモンの面白さを味わって以来この手のアメリカのコメディーに愛着をもっている。 それにこの「おかしなカップル」は元々68年に映画でジャック・レモン、ウォルター・マッソーのコンビで制作されたものであることを知りオリジナルを見て納得した。 今思うとアメリカの戦後の高度成長とWASPの価値観がまだ能天気に機能している時代でこの時代に大きくなったものにはプレスリーやビートルズが子供の文化であるような当時の大人のウイットで笑える諸作品のひとつであったからだ。 ニール・サイモンの諸作については喜劇に詳しい小林信彦の言及があったように思う。 

いずれにせよ以上の前提で観始めた。 ゼルウィガーを見ていて「ブリジット・ジョーンズの日記(2004)」と同じようなものだと思ったけれど考えてみれば本作が先行しているので不思議ではなかった。 シナリオではジョーンズより本作でのバーバラ・ノヴァクの方にフェミニズムの仕草がみえる。 そういう意味では本作の方が60年代70年代の思潮を笑い飛ばすウイットが効いているようでそれが当時のファッション、音楽、インテリア‐などの背景を我々還暦を過ぎた観客にそのセリフとともに各所で笑わせるものとなっていて明らかに本作は多分40代のイッピーたちをターゲットにしたものだったのだろうと思われる作に仕上がっている。 つまり60年代をコピーしていても2003年から見た「古き良き時代」であり監督の頭の中にある60年代をあたかもティム・バートンの諸作にみられるような背景の色彩のトーンを見せている。 現にマグレガ‐は本作と同年にバートンの「ビッグ・フィッシュ」でも主演している。 この作品は上に述べたアメリカの或る年齢層をターゲットにしたものであるから日本の今の若者やヨーロッパの層にはチンプンカンプンに違いない。 話のテンポ、筋書には興味を持ってもセリフやそれぞれの、特にインテリア、ガジェットなどのひねりにはその皮肉には気付かずただ能天気な作であるように見えるに違いない。  日本でも「シャボン玉ホリデー」で大きくなった世代はべつとして時に若い層が本作をどのように観たかその感想を聴いてみたい気がする。 ランドールの役は本作では大御所として配されてはいるものの特筆するものはない。 翌年に没しているのだからその辺の事情もあったのかもしれないと想像する。

上手なこじつけだと笑ったのは白黒の画面でエド・サリヴァンを真似た人物がジュディー・ガーランドを紹介して本物のガーランドが登場した当時の画像でその歌ったのが本作の題と同じだったからだ。
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