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2014年10月28日08:51

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【コンサート】メータ&イスラエル・フィル(26日)

熊ホセの動画が、少しだけ観られます。
期間配信とのことなので、お早めに。
http://news.tbs.co.jp/sp/newseye/tbs_newseye2331899.html


Kバレエ「シンデレラ」(来年3月18〜22日)
の一般発売が、突如1ヶ月強延期に。
先行発売は予定どおりなされたから、
いったい何があったのだろう。

発表分のキャストに変更はないから、
追加公演の調整でもしているのだろうか。

熊さんが踊らない「シンデレラ」は、
2012年の初演時には12回だったが、
翌13年では8回となり、
今回はさらに減って6回になってしまった。
集客の目処が立ち、増えてくれると嬉しいのだが。


最近はバレエ・オケばかり聴いているので、
久しぶりに耳を調律してきた。(笑)

ヴィヴァルディの
4つのヴァイオリンとチェロのための協奏曲と、
モーツァルトの36番リンツで
肩慣らしをしたあとの本命は、
チャイコフスキーの交響曲5番。

この曲は、速い指揮者だと40分台半ば、
ゆっくりの人では70分近くになるが、
メータさんは50分台だから、その中間。

始まりはベームさんのようにかなりゆっくりで、
次第にテンポを上げていく。
その後はフレーズのイメージに合わせ、
自在に緩急をつけてくるので物語性が豊かになり、
さながら濃い演技をするダンサーのようだ。

昔、同じような解釈の演奏を聴いたことがあり、
面白く思ったものだが、
もしかしたら彼だったのかもしれない。

抜けるような青空に音符が舞い広がる、
パリ管の華やかさはそのままに、
(5番にしてはあまり聴かない装飾があるのも似ている)
さらに厚みを持たせた音色に浸りながら、
今更ながらに気づいたのは、第3楽章には、
「眠り」や「くるみ」を想いおこさせるフレーズが
随所にあるということ。

終楽章、転調前の、ラスボスの最後のあがき(笑)
のごとく盛り上がるところは、
ベームさんともまた違うゆったりしたテンポで、
地の底から湧き上がるかのような重厚さがあるが、
個人的には怒涛の勢いで襲いかかってきてほしかった。

好みの直球ど真ん中という解釈ではなかったが、
こういう5番もまた楽しい。
次のシェフチェンコ・オケは、
どのような5番を聴かせてくれるだろう。

アンコールは、チャイコつながりで、
三大のどれかをひそかに期待していたのだが、
残念ながらそれはかなえられなかった。

振り向いたメータさんがニヤリとして告げた曲名は、
プロコフィエフのロミジュリ。
なるほど、バロックに始まり前世紀に続く、
ワインで言うところの垂直軸でのお楽しみ、というわけか。
おもわず女性聴衆から喜びの黄色い声があがり、
私も小さくガッツポーズ。(笑)

女性客たちは、
バルコニーの曲を期待していたのかもしれないが、
(私はてっきりみるひーのテーマかと思ったよ。(笑))
奏でられたのは決闘の場面の音楽。

ティボルトとマキューシオの剣戟に始まり、
瀕死のマキューシオ、ロミオの復讐、
ロザラインの嘆きと続く中盤の山場をたっぷり堪能した。
脳内で踊っていたのはもちろん、
夏前に観たばかりのKのダンサーたちだ。

クラファンには、残念ながら、
拍手やかけ声の1番手を競う頭の軽い連中がいて、
この日もフライングぎりぎりの輩が涌いていたが、
バレエ音楽は馴染みがなかったのか、
女性聴衆の後塵を拝していた。(笑)

クラファンもただの趣味の人、
聖人君子の集合体ではないから、
当然変な人はいるわけだが、
(バレエファンに比べると、感じの悪い俺様が多い)
指揮者への拍手が収まるや、
スイッチを切ったかのように、
静まりかえってくれるのはありがたい。

雑音を発生させる他の観客に邪魔されることなく、
オーケストラと指揮者、そして自分だけの世界に
浸れるからだ。

バレエも総合芸術を謳うのであれば、
前奏が始まる前には口を閉ざし、
(ルジさんや都さんのファンは別格だな。(笑))
最後の一音が鳴り終わるまで拍手は控えるなど、
もう少しオケにも気を配ってくれると嬉しいのだが。
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