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2011年01月05日08:35

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【バレエ】マールイ(レニングラード国立バレエ)「白鳥の湖」(26日鎌倉公演)

年末は、23日から28日までの6日間に、
マチソワ1回を含めて6公演を観てきました。
マールイ・ダンサーたちの苦労、身を持って体験した気分です。(^o^;)

       *     *     *

少ないながらも熱心なマールイ・ファンはあちこちにいるようで、
全国公演のキャスティングを調べては教えてくれる方もいます。(^^)

その日程表を眺めていると、26日の鎌倉公演(白鳥)の主役は、
ステパノワ&プハチョフ夫妻とあります。
地方公演ではすでに何度か踊っているそうですが、
私はまだ2人の「白鳥」は観たことがなく、
しかも躍進の兆しが見えるペアでもあるので、
少しだけ足をのばしてみることにしました。

       *     *     *

鎌倉ミニ旅行の話は日を改めることとして、
行った甲斐のある舞台でした。(^^)
ナンバー2、ナンバー3についての話、今季はまだ早かったようです。f(^^;)
ペレンちゃんも伸びていましたが、ステパノワさんも成長していました。
まさに充実の女性陣です。

まずオデットですが、
雰囲気は柔らかく、踊りも丁寧なのですが、
どこか猫をかぶっている風で、
ヴァリになると男前な地がチラ、と、つい出てしまう。(^O^)

ですからオディールになるや本領発揮、
メリハリのしっかりしたスピード感ある気持ちの良い踊りは、
色香で惑わせるというよりも脅して有無を言わせないといった感じで、
ロパ様の「悪の女王」とはまたひと味違う解釈でした。(^o^)

そんな様子を見つめるプハチョフさん、いつになく嬉しそう。(^^)
普段の彼は、コルスンツェフさんのように、常に女性ダンサーを立て、
自分は一歩引いた、少々影の薄いところもありますが、
奥さんが押し出しの強い人なので、彼も心持ち自分を前に出し、
バランスをとっているようでした。

オデット/オディールを見つめるまなざしは終始優しく、
最初から最後まで心の交流が感じられる、2人の息の合った舞台でした。
また彼の優雅で美しい踊りはさらに磨きがかかり、
気品と優雅さに関しては、踊り慣れていることもあって、
奥さんより板についていました。(^o^)

ロットバルトは、これまた進展著しいヴェンシコフさん。
体格が良く、大仰に睥睨する様は、どことなくキャシディさんを彷彿させます。
脇役もいいけれど、彼は主役もいけるんじゃないかなぁ。

王妃は定番マルチナさん。美貌に威厳が備わりはじめました。(^o^)
今回は旧版のようで、道化は登場せず、
家庭教師のマラーホフさん、鼻の下をしっかり伸ばし、
ぐるぐる回っておりました。彼もいいなぁ。(^O^)

トロワはミリツェワ、ザパスニコワ、コリパエフ。
コリッパーがヘン。軸が定まらず、ふらふらしています。
上手くなってきたとはいえ、まだまだの彼ですが、
ここまで酷くはないはず。風邪でもひいたのかな?

ザパスニコワちゃんは、
上手いことは上手いのですが、まだトロワは早い気もします。
けれど2010年ワガノワ卒(!)という事実を加味すると、
こうして経験を積ませたくなる指導部の気持ちもよくわかります。(^o^)

というわけで、ミリツェワさんの独り勝ちの夜でした。(^O^)

ここのキャラダンは振付もリズミカルで、
ダンサーの配役と残体力によっては見応えも充分。
これがデフォになってしまうと、他の版のは少々物足りなく感じるほどです。
今季は群舞もまた一段と成長し、のびのびとした踊りはそのままに、
いい具合に揃っており、足音もまだまだ静かでした。(^^)

オケは迫力に加え、まろやかさと安定感が増したのは、
新しい指揮者のおかげでしょうか。
音が上に抜けてしまうフォーラムよりも、
こちらのホールの方が演奏を聴くには向いています。

年末年始の喧騒を挟んでしまうと、記憶が少々怪しいところもありますが、
主役ふたりの愛と温もりに満ちた、良い「白鳥」でした。(^^)
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