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2023年07月06日23:06

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まっさらなキャンバスの意匠・【十年一昔・その3】

■今年最後の菖蒲園のお花見■

先ほど受けてくれた元気の良い板金娘さんからだった。店舗は19時までは受け付けと支払いはやってくれるそうだが、受け取りに来る時間を教えて欲しいとのことなので、約2時間以内に、と告げた。このような言い回しをする理由には彼女はそろそろ退勤するので、別の係に引き継ぎが必要なこと、或いはクルマはガタイもそれなりにあるので、いつまでも置いて置きたくはない、金払いが悪くない客には出来ればさっさと引き渡したい、そのような方針が伝わって来た。

一生懸命早く頑張って仕上げてくれたのはとても嬉しいが、残念なことに、とは件のお店に行けなくなってしまったことだった。

まあ隣近所の、あの全国チェーンの(京都)王将を圧倒する集客力だから、よもや直ぐに店じまいはあるまい。

お楽しみはこれから、という事にしておこう。

どう考えても2時間はチャリでもかからないので、先ほど来た道をトレースするのも良いのだが、東大和市から東村山市に入り、今や自転車では両手でも数えきれないほど通っている、国宝の正福寺に停め、北山公園の菖蒲を見学した。

恐らく今年最後だろう。

北山公園の菖蒲の良いところは色とりどりの菖蒲が咲いているところだ。他の菖蒲園だと、白色と紫系しかないが、ここはアイボリー、オフホワイト、薄黄色と目に優しく、楽しめる。またここ近年、北側の西武鉄道西武園線沿いにはアジサイのアナベルが増えている。

足早だったが、見学が出来て良かったと思う。そこから徳蔵寺前を通り、西武新宿線の踏切を渡り、府中街道に。この日は大型車がいなかったことで、早めに着いた。

■日本の組織には巫女や女神が要る!?■

受け取りの際、今度は髪の長い若い女性店員が出て来た。矢張り引継ぎがあったから、あのような言い方をしたのだろう。

着いて受付に行くと、別の若い女性が出て来た。

見てみると設備が違うので、当然だが、まるで一瞥した限りでは新品同然の仕上がりではないか・・・。

しかも清掃まで黙っていてもしてくれていた。

10年選手だけど、長い付き合いになりそうなので、お願いに来た、これほど仕上がりも良く、廉価で手早くやって頂けるのであれば、もっと早く来るべきだった、と述べると、彼女は目を細めてにっこりとし、

「え〜っ。まだ十分乗れますよ。お手入れ、良さそうですからね。」

と言い、てきぱきと説明してくれた。ただ「治療中」のクルマもあるので、支払いを済ませ、自転車の前輪を外し、再度入れた。

こちらのお店は受付、事務の女性と血の気の多いプロとの連携、バランス実によく取れている。

知り合いで多摩川上流からカヌーで六郷橋まで下っていく企画に参加した人の話では、

「今年は散々だったよ。ある大学の高名な先生やインストラクターを連れて行ったところ、アクシデントに見舞われたら、喧嘩になってね。それまでは虫も殺さぬ紳士かと思えば、とんだ間違いさ。まるで嘗てのテレ朝の『朝まで生テレビ』の連中のように他人の話はろくに聞かず、がなり立てて、手に負えなかった。矢張り女性を連れて行くべきだったな。アウトドアが好きな、せめておちゃっぴいなお嬢ちゃんが一人いるだけでもだいぶ違ったと思う。」

と申していた。お嬢ちゃんでもそんなに違うのかと聞くと、過去の事例ではスムーズにいったという。

なぜだろうかと考えさせられた。船には女神とまではいかずとも、巫女が必要なのだ。

彼の話を聞き、日本人は騎馬民族でもなければ、農耕民族でもなく、海洋民族だったと個人的には考えている。日本の組織もこのようなものではないか。

謎多きミステリアスな古代の卑弥呼も実は荒くれものが多い、海の男どもの調整役だったのではないだろうか。時代が下って、フェミニストの方達には残念だが、日本には女帝が多く、彼女たちの多くが、時には強い権力を行使しつつも、専ら調整役に徹しているのが目立つ。

こちらのお店も同様だろう。血の気の多い男ばかりの職場、という印象が強いが、女性が店のバランスを取っている感じだった。

■次はバッテリー交換か■

クルマの方は至って問題なし。まあそもそも「外傷」だけの話だから、走りに影響するはずもないか。ただ次の点検までにはそろそろバッテリー交換が必要かもしれない。バッテリーにとって過酷な夏を乗り切れば、年末まで持つかもしれないが。

最近のバッテリーは3年持たない事が多い。

だからこのクルマを購入の際、ナビ無しで良いと言ったのだが、タコメータはつかないくせして、ナビはサービスです、と言われてしまった。今どきのバッテリーは点検時には何とも無くても、ギリギリまで頑張って「突然死」というパターンが非常に多いものだ。現在使用しているバッテリーはPanasonicのchaosで市販の国産車用のバッテリーでは最も性能が良いと見做す人は多いが、このバッテリーはそうした傾向が特に強い。しかも3年前比較し、通販サイトでも結構なお値段になっているのが痛い。

このクルマには正直味わいのようなものは余りないが、家計を助けてくれているのは間違いない。10年になろうとしている今も新車時の維持費も大差がない。このあたり、良くも悪くもいかにもトヨタ車だ。家の補修で先立つものを無くしたこともあり、長い付き合いとなりそうである。

帰宅後は近所の農家から「桃太郎」を頂いたので、「桃太郎」とは夏野菜の代表格のトマトの種類である。既に養鶏場傍の無人即売所で入手した、地鶏同然の卵を流用、これでトマトの卵炒めを作った。後日レシピを共有したい。

最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。

(了)

写真:今年最後の北山公園の菖蒲
一瞥した限りでは新品同然にまで仕上がったバンパー

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