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2022年12月16日01:37

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迷宮入り事件を解く鍵はあるのか【20年目となった長野カップル変死事件・判明した事実 その1】】

熱心に御覧になっている方からリクエストがあり、事件発生の20年という節目の今年になり、投稿することとなった。この事件、警察は無理心中と見做したが、司法は他殺の可能性が大という見解を示している。警察と司法が異なる見解を出したことや、時折日本ではなぜこの事件が自殺なのかと云いたくなる事件が起きるが、この事件もそのひとつ。これらから注目が集まったようだ。

とはいえ発生から流石に20年にもなるため、事件の詳細を述べたい。

■事件詳細■

平成14(2002)年10月12日の20時55分頃、長野県塩尻市の奈良井川河川敷にて、クルマが炎上しているという通報が通行人より警察に入った。間もなく鎮火はしたものの、灯油で炎上したクルマの中から、一人の男性の遺体、少し離れたところから女性の遺体が見つかった。

この女性はAV女優の桃井 望さん(当時24歳)、彼女の交際相手、中古車販売店の男性、酒井宏樹(ひろき)さんと判明した。

発見当時の桃井さんの遺体は車から後方7メートルほど離れた草むらの地面で火の手をあげており、刺し傷が腹部や背中に数か所あり、目は見開かれ、顔は赤黒く変色、素足だった。

酒井さんの遺体は運転席と後部座席の間に蹲るような状態で、原型をとどめないほど激しく焼け焦げていたという。

焼損の激しさ及び消火活動によって現場近くが踏み荒らされ、検証は困難であったが、彼女の死因は数か所におよぶ刺傷によるもので、焼死ではなかった。しかしなぜか長野県警は殺人事件の捜査本部を設置しなかった。心中となると下記の点が矛盾している(→が投稿者から見ても不自然な点)。

●桃井さんはアイドルユニットのメンバーとなってまだ1年も経っていなかった。→これから新しい企画を立てて動こうとしている人間が、自殺などするのだろうか。
●2人とも素足だった。→これから心中する人間がわざわざ素足でクルマに乗るだろうか。
●運転者及び自動車の所有者の男性(酒井さん)が後部座席で発見された。→そもそも桃井さんは普通免許を持っていない。
●酒井さんは車内、桃井さんは車外で発見された。→無理心中であれば、別の場所で発見される理由が不明。
●2人とも事件以降の日に知人と会う約束をしている。→これから自殺しようとしている人が自殺決行日以降に約束をする理由が分からない。
●酒井さんは事件の数時間前に友人にLIVEに誘っている。受けた友人は別段、目立った事はなかったという。→これから自殺しようとしている人が自殺決行日以降に約束をする理由が分からない。
●桃井さんの身体にあった刺し傷をつけたと思われる包丁が酒井さんの左手に握られていた。→酒井さんは右利き。更に桃井さんが暮らしていた家にも、酒井さんの家にもない包丁だった。殺害ならば別だが、心中する人間がわざわざ包丁を新調するだろうか。

・・・


まだまだ出て来そうだが、これらの理由から、同年11月、酒井さんの両親は「無理心中は考えられない」として被疑者不詳のまま、殺人罪で刑事告訴し、翌年1月に受理された。

平成15(2003)年4月、酒井さんの友人たちが集めた、殺人事件としての捜査を求める約1万人分の署名が当時の田中康夫長野県知事に受理された。しかし県警に捜査本部設置を求める行政訴訟は却下された。

平成19(2007)年1月23日、長野地裁飯田支部は「周囲の状況から見て、複数犯であれば殺害可能であり、第三者による他殺」と認定し、保険金の支払いを命じた。民事裁判にて「他殺」と認定された。

■無理心中を思わせるには不可解過ぎる状況■

2人の遺体の司法解剖を行ったところ、酒井さんは肺にタバコ一本分の煙しか吸っていない事が判明した。このことから、2人は死後、火を放たれたと断定された。また酒井さんの頭蓋骨は真ん中が凹んでいるか、亀裂が入っているように近親者には見えたという。

なお、携帯電話は捜索したが、所在が分からなかった。

遺体発見の状況からして不可解な部分が多々あるのだが、酒井さんの自宅のパソコンは点けっぱなしになっていた。また遺体発見時、2人は素足だったが、桃井さんの靴は酒井さんの家にあったという。

酒井さんは10月10日(心中したと県警が見做した日の2日前)に普段使用している腕時計の修理の依頼を行なっている。これから自殺しようとする人がこのような事をする必要があるのだろうか。

酒井さんの両親は彼が暮らしていたアパートの片づけに行ったところ、所謂「撮りっきりカメラ」に亡くなる日に2人がツーショットで映った幸せそうな写真が残っていた。またこの時に彼が着ていたグリーン色のトレーナーが見つからなかった。また押し入れの整理棚に入っていたはずの写真のネガフィルムも行方不明である。

彼が暮らしていたアパートのサッシに野花の束が置かれていた。それも2回。ところが彼や桃井さんの友人たちは皆河川敷に花束を捧げているというのにだ。

ここまで来て無理心中だったと強調する県警の根拠はどこにあるのだろうか。

被害者の酒井さんに実は色々な黒い噂があった。そこに蓋然性を追及するルートが見えて来るかもしれない。それについては次回に致します。

最後まで御覧頂きまして、ありがとうございました。

(続く)
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