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2022年06月11日22:18

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篠田桃紅

昨年3月1日に107歳で亡くなった書道家、というより現代アーティスト、では。

篠田桃紅展
@オペラシティアートギャラリー
フォト



4月16日にスタートしてから本当に楽しみにしていた展覧会、やっと行くことができました。

若くして筆一本で自立しましたが、いわゆる書道界とは違う前衛の道を歩いてきたため
海外でさきに認められたようです。
ただしアメリカの乾燥した気候では思ったような滲みやかすれが出せないことから、1958年以降、制作は日本で行ってきました。
「日本語」を読めない人々にも「抽象」として認められてきたということですね。
近年は凛とした生き方、エッセイストとしての文章も人気がありました。

今回の展覧会では本の装丁など資料を含めて115点がずらり。
殆どが額装、もはや文字というより抽象。
落款もないものが多い。
2m前後の大作も30点以上。
最後の方に百人一首を料紙に書いたものなどあると
不思議な気持ちがするほどでした。

50年代では
・音
のトゥオンブリーのように軽やかな筆跡や空間を生かした作品
60年の屏風
・古今
70年代の
正方形2つの間から水茎も鮮やかな線が立ち上がる作品がよかった。

タイトルは日本語と外国語の2つ表記されています。うーんなるほどね。
・つくよみ Moon
・結 Nexsus
・井筒 Katachi
・明皎 Celestial

会期も残すところあと11日だというのに、まさかの図録がまだできていません案件。
売り切れて増刷しているってこと?
でも見本も画像も出ていませんでしたが…
まあ、次のライアン・ガンダーでも見に来たときにまだ販売していたら…。

会場で『篠田桃紅と近代建築』というスライドを上映していました。
55年のワシントン国際見本市にはじまり、作品は多くのパブリックスペースに採用されているのですね。
・山梨市民会館
・日航ホテル
・ホテルニュージャパン
・パレスホテル特別室
・日南市文化センター
・朝日生命本社
・国立代々木室内競技場
・京都国際会館
・電通本社
・コンラッド東京…

6月22日まで。
https://www.operacity.jp/ag/exh249/

収蔵品展は
『1960-80年代の抽象』。

・瀧口修造
・斎藤義重
・中西夏之
・吉原治良
・山田正亮
・李禹煥…

見るべきもの盛沢山。
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