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2021年07月09日00:45

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小池劇場・シナリオII【緑のおばちゃんは大勝負師か】

■小池百合子は古いオッサン政治への反発の受け皿になった 自民と立憲が都議選で負けた理由
(AERA dot. - 07月06日 16:00)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=6581381

■日本では米、欧並みの「男女平等」で大損をするのは女性ではないのか■

相変わらず切り取り記事なので、うっかりしたことは言えないものの、本件を読む限りでは「小池百合子は古いオッサン政治への反発の受け皿になった」はちょっと違うのではないか。

北原氏が男女平等どころか女尊男卑に傾倒し、矢鱈と進歩づくのは、個々人の思想だから大いに自由だ。

だが日本は年によって違うものの、大体6〜10年ぐらいは女性の方が長い。米・欧の平均寿命を見るが良い。男女の寿命差は3年程度に収まっている。これだけは数字で出ているから確かな話だ。

この数字は何を意味しているか、彼女は考えたことがあるのだろうか。

日本では女性もここのところトレーラーやダンプを運転する姿は漸く目につくが、かの国では当たり前のように昔からそれをやっている。また共働きでは収入に応じて例えば男性が月額手取り平均30万円、女性が20万円だったとしたら、全てに於いて3対2で負担するのが当たり前の社会である。

まるで同居人みたい・・・。

という声が出て来そうだ。しかしこれが現実だ。

もともと女性の骨格は瞬間的に馬力を発するようには出来ていない。でも彼女たちは男性に交じってそれをしなければならない。そうしないと食っていけなかったからに他ならない。

いやはや、米、欧は女性にとって日本と比較して何とも大変な社会ではないか。精神的にも肉体的にも皮相的ではなく、真の意味で男女平等社会であるがゆえに、女性への精神的、肉体的なストレスも半端ではなく、ストレス等から女性の寿命が短くなっているのだ。

これが米・欧の男女平等社会の実態であり、寿命の差に表れているのだ。

私が日本人女性だったら、北原氏のような皮相的かつ度の過ぎた、男女平等の態度には激しく反感を募らせるだろう。まともな日本の女性であればあるほど、名誉よりも実を取った方が良いと考えるのではないか。いや、それどころか、上っ面だけで声高に男女平等社会を主張するな、と怒るのではないか。

論より証拠、夫婦が元気であれば、共働きよりも専業主婦の方が世代ごとのトータルの厚生年金の金額は多いのだ。声高に女性差別を述べる人間を黙殺しておいた方が女性の側としては経済的には得することが多いし、長生き出来ると思うのだが、いかがだろうか。

まあそれでも北原氏が男女平等/女尊男卑を推進したければご勝手にどうぞと云うしかない。北原氏の「目論見」が成功した暁には日本人女性の寿命は間違いなく縮む。これが歓迎すべき展開だというのであれば、致し方ない。

■反自民、反都民ファーストの受け皿となった立憲民主■

さて、本題に移ろうか。度の過ぎた男女平等、女尊男卑に拘っていれば本件を読み解くことは出来ないかもしれない。

冷静になって、トーンダウンしたところで、ここいらでちょっと余興を入れようと思う。

先ず立憲は決して惨敗などしていない。勿論最大版図だった2009年の50議席とは比べるべくもないが、倍増している。実際投稿者は都下の住民だが、

「小池は何を考えているか分からんし、消費増税を二度もやった自民党は猶更怪しからん。ガースーは所信表明をろくに述べずして、消費増税は必要という態度を変えていない。子どもたちが遠足にも修学旅行にも行けず、文化祭も開催出来ない、運動会も保護者はZOOMなどで見るだけ。しかし五輪はやりたい。ガースーは全くもって許しがたい人命軽視だ。といって、宗教マフィアのソッカー(公明党)や赤(共産党)にも死んでも入れたくない。」

という人が少なからず知り合いには多数いる。特に一人区の武蔵野市では加藤官房長官まで駆けつけ、現職の自民党議員よりも、働きながら法科大学院に行った女性が立憲民主から立候補して当選した。これなど典型だろう。

個人的に新聞各社に確認したところではどこも東京都民の菅内閣の支持率は選挙以前から20%未満。安倍前政権にべろんべろんに甘かった産経すらそうだ。何かを契機に自民党が総崩れになるのは容易に予想が誰でも出来た。

何も小池百合子は古いオッサン政治への反発の受け皿になったから、ではないのだ。もし北原氏のいう通りであれば、この20%未満という数字が説明出来ないはずだ。

■圧勝との予想の自民が苦戦した決定的な理由■

3週間ほど前、都民ファーストの獲得議席は一けた台、自公で過半数獲得、自民党だけでも50議席と予想する者が多かった。ところが蓋を開けてみれば、無免許運転をしていた板橋区の木下富美子が抜けたとしても都民ファーストは何と30議席は確保し、第一党になったものの、自民は公明党と組んでも過半数に届かない。

このようなことなったのはなぜだろうか。

先ず天候も大きいだろう。天気が悪い日は投票率は確かに低くなる傾向にある。特に30代以下の若年層は悪天候となると、統計的にまず投票所に行かない。私のような期日前(不在者)投票に行く人間は彼らから見たら、馬鹿か暇人と嘲笑される。

統計では前回の都議選の際、20代の投票率はたった27%だったのである。

こうなると組織票がある公明党、共産党が俄然、有利となる。実際公明党は前回と同議席の23でフィニッシュした。

もうひとつは愈々再宣言間近となっているが、コロナが増えた、増えたとマスコミ御一行様はど定番ともいうべき報道、「恐怖扇動」を波状的にこれでもかと繰り返したこと。

一人当たりのPCR陽性者数(どれだけ他人に移すことが出来るかを示す数字)で見た場合、東京の実効再生産数は7月4日は1.15で、今年の1月9日の1.68に比べたら感染力は強くはないのだが、マスコミの恐怖扇動が凄いものだから、特に高齢者もなかなか投票所に行かなかった。何しろ高齢者は自民党にとって大票田である。バブル崩壊以後、自民党政権は若年層を切り捨て、票田となる高齢者を重視してきた経緯がある。

これが地方だったら、クルマで投票所に足を運び、そこで済ませることが簡単。だから

「東京の奴らはなんで行かないんだ。」

といういきり立った呟きが地方のmixiユーザーを中心に出ているが、それは東京都区部の生活を知らない人間の物言いである。(激爆)

都区部では人口密度はどこも1万人を軽く越えていて、駐車場代は2万円/月であれば地方から見たら、そんな法大な金額ですら直ぐに空きが無くなるレベル。知り合いは渋谷区にいるが、ここでも5万5千円/月だ。たった1年で駐車場代の方が1500cc以下のリッターカーの中古車よりも高くつく。仕方なく多くの人はレンタカーか、諦めて電車、バスを使う事になる。

ということで、ただでさえ人口は密集しており、区バスなどを使って行けば行っただけ、PCR陽性者となるリスクは上がるのだ。

クルマで寄り道は一切せずに投票所に行けば、道中で家族以外濃厚接触者がいない地方とはとんだ違いなのである。

まあまあ、ここまでは巷間で言われて来たことだ。

石破茂氏は自民党に慢心があったと指摘する。それもまあ北原氏ほどは間違っていないだろう。「安倍一強」と揶揄された時代からその傾向は確かにあった。

しかしより決定的な理由は小池氏の「演技」だったと私は考える。

過労で緊急入院、更に麻生発言は彼お得意の自滅コースであり、結果的に小池氏に塩を送る事となった。これが小池氏への同情になり、それは都民ファーストへの支持につながった。この状態で告示となったものの、小池氏はなかなか出てこない。途中で出て来るかと思ったら、再入院。退院後は陣頭指揮し、督戦するのかと思いきや、また出てこない。最後の最後で「金魚鉢」に乗って、漸く督戦。三密抑制を唱えつつ、そんな言葉はどこへやらという具合に彼女は人だかりに囲まれた。横には酸素ボンベを置いてである。

果たしてこれが本当に「過労」だったのかどうかは分からない。

何しろ「過労」という病名は存在しないからだ。しかし医師は診断書には「過労」と記載する。このあたり流石に「演技」に気付いたのか、マスピーこと、舛添要一元都知事は「病名を公開すべきだ。」と噛みついたが、小池氏にとって、過労でダウンというピンチを最大限活用したことだけは間違いないだろう。

■小池劇場・次のシナリオ■

都の有権者も小池氏の「演技」にホロリとやられた。いや、「やられた」と気付いている都民ファーストの会に票を投じた有権者はごくわずかかもしれない。未だに小池劇場の余韻から抜けきっていないのが本当のところでは。

自民党にしてみれば、好い様にやられたのが現実ではないか。

今後小池氏はどう動くのだろうか。

小池氏の居住地は東京9区で東京都練馬区桜台にあたる。この地域は菅原一秀(すがわらいっしゅう)氏が議員をやっていた選挙区である。周知のとおり、彼は収賄で議員を辞職している。三年間公民権停止処分を受けた。

いわば3年間は空白地になっているのだが、そこを「一階でも三階でもない人」と小池氏との密約で彼女がこれを奇貨として、政界に返り咲くことは実しやかに囁かれている。

週刊誌にちらほら出ている「二階氏との密約」というタイトルはこのことを指しているのである。

これもまた舛添元都知事は選挙後に敵方の自民党の幹事長の面会を受け容れるなんぞ、前代未聞だ。どういうことだ、と食らいついた。彼もまた「密約」に気付いての事だろう。

マスコミ各社の報道では東京都は7月11日までが「まん防」で、12日〜8月22日までが緊急事態再宣言期間となる。周知の通り、コロナには潜伏期間があるので、もし死者が増えない場合、9月5日のオリパラ閉会式を迎えられる可能性は高い。

ここで彼女は周囲から、

「色々大変だったけど、何とか五輪終わって良かったよ。」

「いやあ小池さん、よくトマス・バッハらの『五輪貴族』と戦って頑張ったね。」

「阿呆太郎の妄言にもよく堪えた。偉い!」

死者が増えなければ、これらのような高評価に包まれて閉会式を迎えられそうだ。

しかし小池氏としてはあまり有権者の讃辞に気を好くしている暇もない。秋には衆議院選挙だからだ。殊によると、得意の絶頂のオリパラ閉会式の翌日の9月6日に突然

「都知事を辞職いたします。」

となるかもしれない。密約が事実とすれば、「子分」ともいうべき都民ファーストの会に恩返しはしておく必要がある。それを「演技」で自民党には第一党の座は明け渡すものの、立憲民主、共産が都民ファーストの会に協力している限り、自公は手を出せないという、絶妙のポジションで都議選をフィニッシュさせた。

敵の自民党の面目を保ちつつ、自分の優位も保つ。だから都民ファーストへ督戦したのは最後の最後だったのだ。

小池氏がこれほどの凄い勝負師であると同時に、古き良き日本人はこうだったのを思い出す。戦国武将の武田信玄も述べているように、勝ち過ぎは自分の負けの原因ともなることを分かっていたのだ。

ここから先は想像が膨らむが、最初は都民ファーストを憚って無所属で立候補するだろう。自公が対立候補を立てないのであれば、スンナリと小池氏は当確となる。泡沫候補では相手にならない。まあこの時点では都民の小池氏の人気は醒めていないはずだ。それだけ彼女の「演技」には恐れ入るしかない。

しかし遠からず彼女は真っ当な理由がつけば自民党に再入党するはずだ。最近70代議員の
引退が目立つが、二階氏は小池氏に派閥を譲り、引退するのではないだろうか。

以上が蓋然性から追及した、今後の「小池劇場」の動きである。

(了)

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