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2021年06月02日06:05

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神宮スズメの独り言2021春〜45〜東大旋風

東大の勢いは消えてはいなかった。

今季の東大は開幕カードである早稲田戦に6−0から1点差に迫ると2回戦では0−0で引き分けた。そして最終戦では法政を2−0と完封したのだ。

そして今日のフレッシュリーグの第2節で東大対早稲田の再戦カードが実現する。

さすがにフレッシュリーグだ。1・2年生だけの試合であり、なおかつ早稲田はすでにリーグ戦出場経験のある生沼君や吉納君を先発メンバーに加えている。強豪校でレギュラーを張って入学してきた早稲田の1年生と、中には一浪、二浪しながら入部した東大の下級生。能力の差に加えてブランクの差も歴然だ。リーグ戦では意地を見せた東大だが、さすがにこの下級生大会では厳しいかと思った。

だが・・・・

早稲田の先発は2019年の夏の優勝投手、履正社の清水君。奥川要する星稜を相手に堂々と優勝を飾った。2019年は春夏ともに全試合を甲子園で見たが彼を大学で見るのはこれが初めてだ。対する東大は仙台一の鈴木健君。もちろん初めて見るサウスポー。

鈴木君はいきなり連打を浴び無死1・2塁。ここで早稲田はリーグ戦にも5試合に出場している3番の生沼君に送りバントを命じた。昨日の慶應戦において1−0で敗れた早稲田は何が何でも勝利にこだわったのかもしれない。そしてバントは成功し4番の印出君が見事なタイムリーをライト前に運んだ。2−0・・・

2回にも早稲田は1死から金澤君前田君の連続2塁打で3−0。完全に早稲田が主導権を握ったかに思えた。だが東大も2回には2連打で1死2・3塁。3回も先頭に2塁打を放ちなおもボークで無死3塁とチャンスを作る。

早稲田の清水君も序盤に点をもらいながらもリズムに乗り切れなかった。それでも東大は無得点、3−0のまま東大は粘りを見せる。3回は先頭をストレートの四球で歩かせるが2塁ベースは踏ませず、4回は四球を許すも無失点。そして5回は1死1・2塁のピンチで2塁走者をけん制で刺した。ショートが2塁ベースに入り守備位置に戻る間隙を縫って2塁手がベースに入る。ショートにつられてリードを広げた2塁走者を刺したのだ。

その後打者を三振に打ち取ってベンチに戻ってきた東大の選手たちは「練習どおり〜」と雄叫びを上げた。あのけん制アウトは明らかにサインプレーだった。

しかし東大は6回の裏、四球2つで2死1・2塁のピンチに中村将希君にレフトスタンドに放り込まれた。6−0・・・・

この試合はコールド制だ。7回を終わって7点差以上ならコールドゲームが成立する。いよいよ、その危機が身近に迫ってくる。しかし7回の表の東大は6回から登板していた早稲田の中森君を攻め四球と2塁打で無死2・3塁とする。ここで早稲田は小野君に継投。しかし高々と打ち上げたショートフライを早稲田は捕球できず無死満塁。そして押し出しで東大は1点を返した。さらに矢追君はボール3からの4球目を狙い打った。打球は右中間を抜け満塁の走者一掃。さらに3塁を狙った矢追君だったが2・3塁間で転倒。そのまま2塁へ戻ればセーフだったが、それでも3塁を狙ってアウト。6−4としたものの1死無走者となりこの回は4点止まり。だが8回にも東大は無死1・2塁のチャンスを作り藤田君がタイムリー、1点差に迫った。だが東大の粘りもここまで。9回には先頭の矢追君が安打で出るが無得点で早稲田が逃げ切った。

春季リーグの開幕戦と同様、6−0から6−5と迫った東大。熱心に東大を応援し法政戦での勝利の際は涙を流していたあの女性は今日も応援に駆け付けていた。明日は慶應との試合。東大旋風はまだ終わらない。



2021年6月1日 東京六大学野球春季フレッシュリーグ グループB第2節(於 明治神宮野球場)
東大
000 000 410 = 5
210 003 00x = 6
早稲田

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