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2021年03月02日03:22

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地元神社をふらり旅 其の三

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なかなか立派な長嶋神社を去り、惣吉稲荷大明神へと向かう。

惣吉とは、この地域の地頭大岡義成の下男で、義成の死後その墓を守り一生を終えたといわれています。
ごくごく小さな境内の一角には、大岡氏夫妻の墓碑が仲良く並んでいた。
守ってくれた惣吉さん、ありがとう。
これからもお稲荷様と一緒に守って下さい、合掌。

次は金山神社。
なんとここの神社、御朱印を真向かいの団子屋さんでいただけるらしい。
輪蔵も小さいながら存在した。
向かいの団子屋さんで団子のみ購入する、それがオツってもんでしょ〜(笑)

次は茨山稲荷神社。
ここは創建年代等は不詳ながら、安永7年(1778)には既に祀られていたといい、京都伏見稲荷大社本宮を勧請したものだといわれている。
今はしめ縄もなく、のぼりもすくなくなり、寂しい限りだが、何もない境内の近くには、俗に云う「ちびっこ広場、風の子公園」的な場所があって、今日も子供たちがボール遊びをしていた。
これはこれで、神社とセットで絵になっていた。

次は、菩提寺にお墓参りをして、さらに近所の日枝神社へ向かう。

灯台下暗し、近所ながら訪れたのは今回がはじめてだ。
境内でちょうど宝物殿で作業しているご住職にあい、わざわざ本堂を開けて山車を見せてもらった、ラッキー!
9月の夏祭りには是非参加して、と言われ、担ぎは出来ませんが、沿道のガヤで参加させてもらいます、と返事を返す。

そして、参道の奉納者の石柱の中に、同姓同名の名前を見つける。
もちろん自分ではないが、あわよくば神様が間違ってご利益をあたえてくれないかなぁーと天を仰ぐ。

次は住吉神社、その次は山王神社。
山王神社の祭神は大山咋神(おおやまくいのみこと)と決まっている。
お稲荷さま同様、産土神が多い。

ここで闖入者と出会う。
本堂の裏に回ると、柵を乗り越えて境内にはいろうとしているご老人がいた。
正門が開いているのに、わざわざ裏の塀を登って境内にはいるのは普通ではない。
賽銭ドロといいこうゆう場面によく出くわすものだ。

そのご老人はどうも、境内の木から落ちたぽんかんらしき果実を拾おうとしているらしい。

それよりも驚いたことは、全く関係ないが狛犬が2体置いてある(放置?)のが目に飛び込んできた。
本堂裏に不思議なこともあるなぁと思い、柵を越えたご老人に「(この狛犬は)なんですかねぇ」と聞くと「いゃ、落ちていたから拾ったけど、腐っていたよ」と返事がかえってきた。

えっ?落ちていた?腐っていた?あぁ、果実のことね。
人は人から非難される前に、自ら自分を責めるものらしい。

次は龍像寺。
とにかく大きなお寺さんだ。
観音堂の周りには、釈迦の一生が壁画として掘られている。
キリスト教で言うところのフレスコ画のイコンである。
ここで本堂から読経が聞こえる。
誰かの年忌みたいだ。
何かのご縁なのだろう、般若心経を本堂前で唱える。

龍像寺は前にもふれたが、大蛇退治伝説が残るお寺さんだ。
その説明の看板が一枚あるのみだったが、とにかく石像がたくさんあり、それは見ごたえのあるお寺さんだった。

次は当麻山無量光寺につく。
なんと連続で年忌に出会う。
本日大安日なり。
何回聴いても読経は落ち着く。

ここも歴史あるお寺さんらしく、広々とした境内は回遊式庭園があり、本堂の彫り物も素晴らしい。
ここは一遍上人の時宗のお寺さんで、実際に一遍上人が何度か修行をしたお寺さんだ。
参道を行くと等身大の一遍上人の像が出迎えてくれる。
「行知滝」なる碑も残っていた。

また近くの北里大学の医学に貢献したご遺体を祀る忠霊塔もあった。

無量光寺とは阿弥陀如来の別名、無量光佛から由来する。

次に向かうのは勧心寺。
なかなか細い道を住宅をぬって走っていると、梅の綺麗な神社発見。
参道がほんの間口一軒くらいの神社さんは、突然あらわれたが、しかしここは観心寺ではない。

近くの専用駐車場には、わずかに3台分くらいのスペースがあるのみで、もちろん一台も停まってはいなかった。

駐車場から遡り徒歩数分の「天満宮」を目指す。
行く道の両サイドには、綺麗な清水がちょろちょろ流れている。
本当に綺麗な清水で、その水で洗いものでもするのだろう、家々からはその水路に下る小さな階段があり、現在も使用しているらしき洗濯道具がおいてある。

せせらぎの音は、まるで水琴窟のように心を和ませる。
時代においていかれたような昔ながらの音や風景に心底癒やされる。

そして先程見た天満宮につくと、参道には両サイドから溢れんばかりの紅白の梅が待っていた。

なんだか、豪華な食事のフルコースのように、和やかな風景からの満開の梅、ここはどこ?

たぶん場所が場所なら、おおいに賑わいそうな神社だが、今回はそんな神社を家内と2人じめだ。
もちろんロハ!

そんな下品な考えを打ち消すように、その上品な匂うばかりの紅白の花弁のなかを本堂に進むと、本堂が横を向いて立っていた。
「あれ?今のは正門でなかったのかな」

通常正門の奥に正面を向いた本堂があるからだ。
しかし、ここの天神さんは参道に対して横を向いた珍しい本堂だった。

境内の御由緒にはその事は何も触れられていかったが、そんなところがまたかえって奥ゆかしい。
もしかしたら本堂より梅の方を見てほしかったのだろうか。

本日一番落ち着く神社だ。

あらためて、梅を見るなら天満宮だと感じる。

人のゆく 裏に道あり 花の山

いずれを行くも 散らぬ間に行け     
        
           千利休

今の心境にピッタリの句だ。

この句を携帯で調べると、株式トレードのサイトがわんさかわんさか出てくる。
時代なのだろう、こんな風に使われて利休居士も驚くだろう。

観心寺に行く予定だったが、本日はこれ以上望むのはやめにして帰宅することにした。

また来回のお楽しみにとっておこう。

しかしまだ、忘れてはいけない、最後に本日スタートの大沼神社へ向かい、渋池神社から預かった葉っぱを奉納し、ミッション完了。

渋池神社からずっと預かった葉っぱを持ち歩き、色々な神社仏閣巡りにお付き合いいただいた雌の大蛇ともお別れ、どうぞこれからはお二人でつもる話でもして下さい。

穏やかな日差しの中、大沼神社の本堂にかかるしめ縄の中央がたわんでしなって、気のせいか、口角を上げて本堂が笑っているように見えた。

合掌。
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