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2020年10月17日22:56

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桃山

見所満載。ざっと見るだけで3時間かかりました。
永徳の《洛中洛外》や岩佐又兵衛の《豊国祭礼図》が出ているとどうしてもそうなりますね。

桃山
〜天下人の100年〜
@東京国立博物館 平成館
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事前予約制なうえ、入場者数が減るためか2400円という価格設定。
(メンバーズプレミアムパスで単価を下げる方法もありますが昨今の状況ではリスクが…)

それでも行ったのは

◆檜図屏風(狩野永徳)(東博)
◆牧場図屏風(長谷川等伯)(東博)
◆楓図壁貼付(長谷川等伯)(智積院)

という並びを見たかったからです。
等伯の《松林図》は10月20日からですが、まあお正月に何度も見ているので。

さて《牧場図屏風》。
等伯(1539-1610)は永徳(1543-1590)とほぼ同時期の人物ですが、
石川出身で狩野派と肩を並べるほどの派の始祖となったあたりが違います。
《牧場図》は40代以前の作品で6曲1双。
よく見ると右双には藤や柳、左双にはススキや菊、萩が描かれていて季節が違うのですが全体に一体感があるのは水の流れが貫かれているせい。
主題は野馬を捕える武士の姿、とはいえ下級武士でしょう。
馬の自由さとあいまってのびのびとした印象を与えます。
もっとも樹木の屈曲や枝ぶりは絶頂期の画風に通ずるものですが。

永徳《檜図》の小ささを感じさせない豪快さ、
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等伯《楓図》の華やかななかに感じられる悲哀と並ぶと興味はつきませんでした。

また、安土桃山期ならでは、茶道具のオンパレードです。
◆茄子茶入(秀吉所持)
◆鼠志野 山の端(野村美術館)
などよかったですねえ。

◆伊賀耳付花入 岩かど
は偶然に頼らぬデザイン性が時代の変化を映していました。

その他安定人気の光悦
◆鶴下絵36歌仙和歌巻
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は前期のみですが
◆舟橋蒔絵硯箱
ほ全期間展示です。

グッズも充実。
《松林図》のマスキングテープとか、前からありましたっけ。

11月29日まで。
11月3日から後期展示。
ただし作品により細かい展示期間あり。
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/momoyama2020/
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