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2020年08月28日10:08

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お気に入り女優の一人マリー・ジラン主演ということで録画したら、とっくにDVD−Rに焼いてありました。フェルザン・オズペテク監督「ラスト・ハーレム」(1999)。

だから録画した後DVD-Rにして、そのまま保存しちゃってるとダメなんです。とりあえず契約中のBSとかCSで放送されたら、そういえばこれ見てないやと録画してしまう。実際、DVD-Rを探し出すよりもHDDに録画して見るほうが楽なので、つい再録画します。そしてDVD-Rにしてあったことを忘れて、また焼いてしまう。これの繰り返しですわ。

物語は、20世紀になろうかという時代のトルコの王宮が舞台。そのハーレムで、ひとつの物語が語られます。それは年老いた元王の愛妾が、東洋で新たな人生を目指そうとしているアニータ(バレリア・ゴリノ、写真2左)と駅のカフェで語らうという形をとります。元愛妾サフィエ(ルチア・ボゼ、写真2右)が、自分が若かったころ(マリー・ジラン)を思い出すという展開。

このとき、カフェのソファに座ろうとしたアニータが、“そこは指定席です”と横へずらして案内される。そんな“昔からのしきたりの世界”を、じっくりと物語ってくれる映画でした。僕は個人的に、二十歳代半ばとなったマリー・ジランのお姿を眺めているだけで意味がありました。トルコの王様が追放されようが、第一次世界大戦が始まろうが、そんなの関係ない。

そしてフェルザン・オズペテクという監督さんも、淡々と様子を物語ることに徹しています。愛妾たちのどろどろした愛憎関係など一切気にしませんというスタイル。←それなりに細かく描きますけど、こちらは見ていて“そんなもんでっしゃろ”でおしまいなだけ。こういう映画も“あり”ですね。

宦官が夜伽の手ほどきをするとか、“?”はいくつか浮かんでは消える、ということです。でもそんな“事実確認”をしている暇に、マリー・ジランのお体を見逃しては大変です。あ、大変なのは僕だけ? ま、ええやんか。これが21年前の映画ですから、「さよならモンペール」のミドルティーンも今や40代半ばです。でも、画面には二十歳代半ばの彼女がいる!

僕はアラン・レネ監督の「戦争は終わった」を見たとき、レネが世に問う戦争問題よりも、あの映画に収録されたジュヌビエーブ・ビジョルドの肢体に、より重要性を感じました。そのことをあの世でレネに咎められたら、伏してお詫びする用意はあるけど、でも生きている僕には、ビジョルドの肢体のほうが大事なのです。

同じ理由で、この「ラスト・ハーレム」という映画は、僕には意味がありました。imdbの平均得点が6.2でもいい。約一割が満点を投じているということは、僕のような馬鹿が世の中には多いということです。それに反応して最低点を投じている人間が5%もいるということは、世の中の15%は僕と同程度のバカだということですね。

てなわけで、同じアホなら踊らにゃ損々、です。とはいうものの、誰も追随してこの映画を見なくていいからね。人生はそれぞれの道を歩むのが基本ですから。写真3は最近のマリー・ジラン嬢。昨今の世界的な帝国主義的侵略の影響を受けて、彼女も領土が拡大しています。
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