■ほんの少しインチアップ計画■
日頃下駄にしているクルマのタイヤに変形が見られた事、前々から制動力と雨天時のグリップ性能に物足りなさを感じていたため、インチアップとタイヤのグレードを上げる事にした。
2013(平成25)年に3代目のヴィッツRSが事故に遭い、当初修理して乗る積りだったが、トヨタより、それを頭金にして1300ccのヴィッツに乗りませんかというオファーを受けた事で今のクルマに乗っている。前期型末期のお買い得モデル、Fスマイルエディションである。タコメータがない事を除けばインパネの架飾は上位グレードのUと同じで、オートエアコン、オートライト、HIDヘッドライトもついている。
ただこのクルマのサイズは165/70R14。車重980kgで95馬力のクルマには余りにもちんまりとしたサイズだった。軽自動車すら15インチ、16インチなんて普通なのに、カローラ・セダンと同等のパワーウエイト・レイシオのクルマがこのサイズなのだ。実際時速100kmを越えるとふにゃふにゃで怖く、車輪がどっちを向いているか分からないほどだった。俊敏に分かるRSとは対照的だ。
そこで購入して1年目に高校時代の同級生がオートバックスの店長をしていたので、175/65R14に替えた。銘柄よりもこのサイズが重要だった。日本のコンパクトカーは長い事1000〜1500ccはこのサイズが標準だった為、辺鄙な地域のガソリンスタンドですら持っている可能性が高く、その点整備性に優れていた。特に高速道路に乗った際の安定性は大幅に上がり、実勢巡航速度として、120km程度でも問題なかった。
しかしながらそれでも制動力の無さは相変わらずだ。そこでどうせならば100馬力そこそこのクルマとして適正な水準までインチアップをしようと考えた次第である。
タイヤのインチアップは偏平率を一ランク小さくしたら、他の部分を上げるのが基本である。
偏平率はほぼ5刻みで70、65、60、55、50、45・・・の順に小さくなっていく。
165/70R14(純正。何でこんな小さなタイヤなの!? カタログ燃費を飾りたいから?)
↓
175/65R14(現在。これが標準でしょ、トヨタさん。)
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175/60R15(計算上は165/70R14とUグレードについている175/65R15に互換性はない)
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185/55R15(初代ヴィッツRSがこのサイズ)
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185/50R16
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195/45R16
↓
これ以上は「無茶履き」か。
次にこの中で流通しているものを選ぶ。流通しているものであればしていないものよりも廉価に設定されている場合が多いからだ。
165/70R14、185/55R15、195/45R16
流通量が高いかどうかは該当車種があるかどうかで決まる。
185/55R15は初代トヨタ・ヴィッツRS、3代目マツダ・デミオ、三菱・コルト(1.5L)、初代スズキ・スイフトスポーツ、ダイハツYRVと懐かしいクルマもチラホラ。意外と多い。
195/45R16は3代目マツダ・デミオ・スポルトが該当している。
これらが市場で流通しているタイヤといえるだろう。ただ流石に195/45R16は100馬力弱のクルマとしてはやり過ぎの感がある。という事で185/55R15に決まった。
タイヤ選びでもうひとつ気をつけたいのがロードインデックス。この数字が純正タイヤ(ここでは165/70R14)よりも小さいと、ディーラーでは車検を受けさせてもらえない事が多い。ちなみに純正は81、今の175/65R14は82、185/55R15も81と82。ところが195/45R16だと80という銘柄があるので要注意。
では次にタイヤの選考。
■ブルーアースGT VS ルマン5■
今のタイヤは燃費は良くなった。そこで問題になって来るのは走り、快適性、安全性。ヴィッツのようなオーソドックスなコンパクトカーではこの3つの項目が大事である。ヴィッツはRS以外、後輪はドラムブレーキなので、雨天時の制動力は特に重要である。
ラベリングでは転がり性能が大文字のアルファベット、雨天時の転がり性能はスモールのアルファベットで示されている。最高ランクはAAAaで、Ac以上がエコタイヤと見做される。
今履いているのがグッドイヤーのエフィシェントグリップで、Acランクである。矢張り雨天時の制動力としてbランクが欲しいところだ。そう考えるとダンロップのルマン4はAbランクだった。その5世代目のルマン5になると殆どのサイズがAAbとなり、進化している。
それゆえ個人的には当初ルマン5(ルマン705)に白羽の矢を立てていた。致し方ないが、ルマンシリーズが性能向上に伴い、価格もアップしてしまった。
そこへ来てYOKOHAMAゴムから同等の性能で、更にやや廉価なモデルが登場した。
ブルーアースGTである。
ブルーアース自体、過半数のグレードでAaランクでかなりの力量を備えていることは確かだが、「GT」とはいかに?
さまざまなレヴューを見ると軽自動車のターボ車からスポーツセダンまで幅広く対応するのは間違いないようだ。正直クルマに何の興味も持たない人であれば、ヴィッツ程度であれば、ダンロップのエナセーブ程度が妥当だろうが、寧ろ軽自動車の平均価格より安いクルマだからこそ交換の効果があるはずだ。
という事で、実物をカーショップでチャリで見に行くことにした。こんなサイズをショップでそのまま店頭で即行で買えるとは思っていないので、運動も兼ねて行くことにした次第である。
最後まで御覧頂きましてありがとうございました。
(続く)
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