「モップの精は深夜に現れる」
近藤史恵
実業之日本社(ジョイ・ノベルス)
清掃員探偵キリコシリーズの二冊目。
連作短編四話が収録されています。
様々な職場で清掃するキリコが出会う、新しい人物と事件。
一話目の「悪い芽」が象徴的ですが、悪い方悪い方に思いこんでしまっている登場人物が、キリコと出会ったことを切っ掛けに事態が好転していくのがすごく気持ちが良い。
これこそが、キリコの人柄とお掃除のパワーなのだろうなと思います。
しかしラストの「きみに会いたいと思うこと」がリアルで辛い…!
どうして介護って、やってない奴に限って好き勝手言うんでしょうね。
キリコは本当に偉い…偉いよ……!!
(古)
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