展覧会のタイトルは考え方のシフトを意味するものだそう。
オラファー・エリアソン
ときに川は橋となる
@東京都現代美術館
1967年デンマーク生まれ、ベルリン在住の美術家。
10年ぶりの大規模展は開幕が3月14日から延び、6月9日に始まりました。
そのため図録発売が先行するという異例に加えて
TV番組や配信インタビューを見て期待パンパンで行ってきました。
現代美術であるため混雑しないと思われているのか、予約制ではありません。
しかし1作品だけ開館時刻から整理券配布とあって、週末の開館前には結構な行列ができていました。
無事手にした整理券は10:45のもの。
2人ずつ12分間、なので人数が限られる訳ですね。
さて指定時間までいろいろ写真を撮りました。(全て撮影可)
オラファーエリアソンの作品は「光」をとらえたものが多い。
◆ビューティー(1993)
展覧会メインビジュアル。暗闇の霧に光をあてて虹をみせます。
◆人間を超えたレゾネーター(2019)
分光した光が描く同心円。
◆太陽の中心への探査(2017)
ガラスの多面体、といってしまえばそれまでですが。
壁や床に映る色光も美しい。
もちろん本展覧会の新作もあります。
◆クリティカルゾーンの記憶(2020)
アートにおけるサステナビリティを追求するオラファー、作品の搬送をできるだけCO2を出さない
方法で行ったため、鉄道や船が使われました。その輸送中の「ゆれ」を繊細な線で記録したもの。
まるで石川九楊の作品のよう。
展覧会図録の表紙にもなっています。(表紙は”ビューティー”と”クリティカルゾーン”の2種類)
◆あなたに今起きていること、起きたこと、これから起きること(2012)
カラフルで子供も大喜び。観客参加で作り上げる作品。インスタ映え必至。
◆ときに川は橋となる(2020)
水のはられた円形のプール、そしてスポットライト、周囲のスクリーン。
それだけのものにどうしてこれほど感動してしまうのか。
体験したのは
◆サンライト・グラフィティ(2012)
携帯式のひまわり型ソーラーライト、《リトルサン》を手にした二人が空間にドローイングの
軌跡を描いていくもの。
終わった後でアンケートに記入しました。
相手への(2人でやりますからね)印象が変わったか、ですって?
えーっとやってるときは夢中だったから・・・
『オラファーエリアソン 視覚と知覚』 の映画を観た人にはおなじみ、
ルーツであるアイスランドの氷河を撮影したり、その氷河の溶けるにじみを利用した
ドローイング、反対色の体験(補色残像)コーナーなども。
そして制作の裏側をみせてくれるような使われる素材・パーツの展示も興味深いものでした。
9月27日まで。
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/olafur-eliasson/
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同時開催の『もつれるものたち』は時代や歴史とむすびついた「もの」を用いたインスタレーション。
6月14日まで。
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