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2020年05月10日17:03

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「疫病をこえて 人は何を描いてきたか」@4/26日曜美術館

今日は一日中風が強くてお散歩は中止。
私は頭が重いし、夫は喘息がまたでてきているみたいで、自粛です。たまったビデオを見たいけれど、私は録画を見ると必ず半分あたりで睡魔に襲われる。夜にいい睡眠が取れていないっていうのもあるが、情けなし。

でも、注文していた佐山泰弘さんの「アマビエさまカード」が届いたことだし、4月26日放送の日曜美術館「疫病をこえて 人は何を描いてきたか」を見る。

佐山泰弘さん手書きのアマビエさまカード
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かわゆい

「日曜美術館」の放送は、ここ2ヶ月以上展覧会が開幕していないので内容が大幅に変更。この回は、急遽作ったものだと思うが、タイトルだけで実に面白い企画だと思った。

ちなみに、もう一つの展覧会情報番組である「ぶらぶら美術・博物館」では、とうとう東京開催が行われなかった「ロンドンナショナルギャラリー展」を2回にわけて放映してくれた。当初は収録したのを1回で放映する予定だったのを2回に伸ばして放映してくれたのでカット部分が少なくて細かい説明あり。これはありがたかったなぁ。しかし、テレビを見たばっかりに巡回先の大阪に行きたくなってしまったよ。

さて、日曜美術館に話は戻る。内容をご紹介。急遽作ったので深掘りなかったが、美術鑑賞の一視点を得た点で有意義だった。メモを取らなかったので、作品名など固有名詞は省略。

まずは、日本の美術が疫病とどう向き合ったか。
最初は法隆寺。疫病にかかった聖徳太子の治癒を願って建てられたという。医学未発達の世の中では疫病への対処は仏への祈り。ああ、法隆寺展がコロナのせいで全く開幕されずに閉幕してしまったのもなにか意味があるのか…

13世紀になると、疫病は鬼の姿で描かれるようになる。仏?が鬼を掴んで酢につけてむしゃむしゃ食べる絵は面白い。酢は殺菌作用があるからか。得体の知れない細菌やウイルスを鬼に可視化することによって人々は疫病と向かい合ったという。
仏の力で鬼=疫病を退治するという絵巻物も、「物語」にしてしまうことにより「終わり=終息」を見出そうという思い。なるほど、今の私たちがとにかく「出口」が欲しいのと同じだ。

一方で、豪華絢爛、美しいものを構築するというのも疫病と深い関わりがある。京都祇園祭も疫病封じのために始まった。美術が疫病で荒んだ人の心のケアになると当時からわかっていたのだ。

では、西洋ではどうか。
中世、疫病は自らの罪の報いであると、ただ神に祈ることをした。しかし、1348年以降度重なるペスト流行に、神は祈っても救ってくれないじゃないか、という思いが爆発。ここで生まれたのがデマゴーグである。いまでいうフェイクニュース。絵画などに反映される。ここはまた詳しく知りたいところだ。
さて、その反動で、ルネサンスがやってくる。死をみる疫病の負の美術が、原動力となって生命礼賛し、人間らしさの美に焦点が当たる。疫病がもたらした美術の発展。なるほど〜

最後は現代。SNSで拡散され、多くのアーティストが描いた妖怪アマビエ。この根拠はたった1枚の瓦版だったというから面白い。ヤマザキマリさん描くアマビエさまはルネサンス素描風。理屈を超えてのお守り、理屈を超えたあたり美術と言えようか。

多少自分の感想も交えて、番組をご紹介。ここに記録します。

リョウの画像。2月の夕暮れにとって載せなかったものから。明日は綺麗な夕焼けが見られますように。
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