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2019年11月11日20:52

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神宮スズメの独り言2019秋〜75〜ナイスゲーム

昨日は駒澤が1部残留を決めた。秋季東京都高校野球の決勝の後に行われた16時開始の寒い中で行われた試合だったが多くのファンが詰めかけた。そして今日は3部4部の入替戦の1回戦。今日は暖かく好天のもとでの3部最下位の上智と4部優勝の東京都市大との試合。

結果から書こう。18−4で3部最下位の上智が勝った。上智の投手は桐光学園出身の遠藤君。桐光出身の4年生と言えば東都優勝の中央の主将大工原君や立正のこれも主将の根本君が活躍している。この遠藤君は高校時代も背番号を貰ってはいなかったようだ。しかも学部は理工学部だ。

もちろん野球をやりに上智に、しかも理工学部に来たわけではないだろう。だが、少なくとも神奈川の強豪桐光学園で3年間を過ごした選手だ。残念ながら3部最下位となってこの入替戦を戦っている上智のこのシーズンは1勝10敗で勝ち点0だった。その1勝を挙げたのがこの遠藤君だ。

東京都市大は4部優勝だが3チームで争う4部リーグはそれぞれ2度ずつ勝ち点を争い4カードで勝負を決める。その中で勝ち点3同志の東京都市大と一橋大学。勝率で都市大が優勝となった。

だが、その3部と4部の差は歴然。4部の防御率1位投手の東京都市大金城君は4回を投げて6点を奪われた。だが被安打は6本。与四球は2だった。実力差はあるものの不運な部分も感じた。

その裏都市大は安住君の2ランで2点を返す。5回はともに2点を取る。8−4、都市大は頑張った。だが、選手層となると厳しい。

結局都市大は5人の投手を使うが被安打は14、そして与四死球も14だった。18−4で都市大は敗れた。

だが、この神宮での晴れ舞台。上智はチアリーダーにブラバンも精一杯の応援を見せた。これまでの4部優勝校は3部と昇格降格を繰り返す上智、成蹊、一橋、芝工がいつも競り合うが今回は都市大が優勝し大きなチャンスを迎えた。相手は3部と4部を行き来する上智だったが力は及ばなかった。

それでも相手の捕手がファウルボールを受けて痛むといち早く1塁や3塁のコーチが痛み止めスプレーを持って駆けつけた。野球のレベルはもちろん低い。もし大阪桐蔭や履正社という高校トップレベル校と戦えば、たとえ高校生が木のバットを使ってくれても勝てないだろう。

だが、ボクが見たい野球はこんな野球だ。金を払わないと見ることができないプロの素晴らしいプレーよりも野球好きなへたくそがやっている野球がボクは好きだ。今はあまり見ることができなくなった原っぱでの小学生たちの草野球やお腹が出っ張った中年オヤジたちの早朝野球なんかは最高。

高校野球も予選の方が好きなボクは、だからこそこんな試合を観に来る。

桐光学園から上智の理工学部に進学してやる野球。彼がどういう人生を歩むかは知らないが、彼が神宮球場で投げて勝利投手となったということは永遠に記録される。

明日は所用があって2回戦を見に来ることはできないが、今日勝った上智、負けた都市大。彼らがこの好天の神宮で試合をしたことは彼らの人生の素晴らしい宝物となるはずだ。

数少ない寂しいスタンドではあったがそこにはそれぞれの思いのある人たちだけがいたことを忘れてはいけない。その人たちにとっては素晴らしいナイスゲームだった。



2019年11月11日 東都大学野球秋季3部4部入替戦 1回戦(於 明治神宮野球場)
上智大
004 220 208 = 18
000 220 000 = 4
東京都市大

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