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2018年11月06日14:36

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危なかった

先日、首都高の環状2号線(地下トンネル)を、
池袋方面から南へ向かっていた。

...280キロも出してないから。(笑)

混雑というほどではないが交通量はそこそこあり、
トラックを追い抜いたものの走行車線に隙間がないので、
仕方なくそのまま追い越し車線を走っていた。
私の前と後ろには乗用車がそれぞれ一台、という状況。

ほどなくして、
この先中央高速方面(4号線)への分岐、という標識が見えてくる。
ちなみに環状2号線から首都高4号線へ入るには、
追い越し車線側からさらに右へと枝分かれしていく。

標識が出たと思ったら、私の前を走る車の前へ、
走行車線を走っていたコンパクトカーが突然割り込んできた。
横入りされた前走車がブレーキを踏むほど、
近距離で強引な割り込みだった。一応ウインカーは出していたが、
点滅させるのとほぼ同時のアクションだったから意味ないし。

私は車間を空けていたので実害はなかったが、
客観的に見て、あの車線変更はNGだろう。

高速の分岐点の手前には、
短いながらも助走路(?)みたいなものがある。
前走車は右にウインカーを出し、助走路へ入りはじめるが、
その車の前を走っていた割り込みコンパクトカーが、
再びウインカーを点滅させたかと思うと、
助走路の中ほどから、またもや割り込もうとする。

さすがに前走車のドライバーも黙っておらず、
けたたましい警笛と怒りの連続パッシング攻撃。
原理主義正義厨どもは、
これでも煽る方が悪い、と言うのだろうか。(笑)

しかしコンパクトカーの悪行はそれで終わらなかった。
パッシングと警笛にびびったのか、
コンパクトカーはなんと、追い越し車線と助走路の境目に、
追い越し車線を半分以上塞いで停車してしまったのだ!

走行車線には相変わらず車列が続いているから、
追い越し車線を走行中の私は、
行く手を塞がれてしまったことになる。

もっともその時点ではまだ、焦りや危機感はなかった。
というのも最初の強引な割り込みを見て、
用心のため車間をさらに広げていたから、
私がそこを通過する頃には、
コンパクトカーもパッシング車をやり過ごし、
動き出しているだろうと思ったからだ。

だが目の右端にオレンジ色の点滅が見えると、
頭の中に警報が鳴り響く。

オレンジ色の点滅は、右のドアミラーに映った、
4号線に向かおうとしている後続車のウインカーだから、
ぐすぐずしているとコンパクトカーは、
助走路に入るタイミングを失ってしまう。

一瞬、不本意ではあるがこちらも助走路に入り、
4号線に向かうことを考えたが、
それまでのイレギュラーな挙動を考えると、
最悪のタイミングで動き出し、後続車も含めての3重衝突、
という事態も考えられる。

やむなく「早く行け!」と心の中で罵りながらアクセルを緩めるが、
コンパクトカーは動こうとしない。しかも間の悪いことに、
左の走行車線には観光バスの巨体がある。
といって助走路に入ろうにもすでにタイミングを失し、
減速したため助走路の後続車とは並走状態になってしまい、
右にも逃げ場がない。

ハイビームにしてコンパクトカーの動きを封じ、
後続車には悪いが緊急避難ということで、
強引に助走路へ入り4号線に向かう、
というのが正解だったようだが、後の祭りである。
(減速して左の車の後ろに付き、4号線に向かうというのは、
左の車のさらに後から来る車の情報がなかったので、
思いつかなかった)

左右を車に挟まれ、前方には停止した車という、
絵に描いたような危機的状況、どうしてくれよう。

幸い後方に車の姿はなく、
相棒の強力なブレーキなら余裕で止まれる距離だったから、
ブレーキ・ペダルを踏みかけるが、
高速道路での急停車は最悪の一手、
その場はしのげても後続車に追突される可能性が高い。
このまま後続車が来ないという保証はどこにもなく、
むしろ今の交通量を考えると「すぐに来る」と想定すべきだろう。

コンパクトカーまでの距離と自車の速度、
観光バスの速度、バスとその直後にいる車の間隔...
といった要素が同時に脳内をぐるぐる駆けめぐるが、
迷っている時間はなかった。

バスがコンパクトカーの脇を通り過ぎてすぐ、
その直後に滑り込むしかない。
同時に気をつけなければならないのは、
バスの後ろに続く車だ。

バスの後ろに入った時、車速が同じなら問題はないが、
こちらは減速してバスの通過を待たなければならない。
足りない車速は車線変更と同時に加速して補う必要がある。

咄嗟にウインカーを左に出し、観光バスぎりぎりに車体を寄せ、
タイミングを図りつつブレーキで速度を落とす。
バスの運転手はさすがプロだけあってこちらの意図を察し、
わずかではあるが車体を可能な限り左に寄せ、
巨体ゆえ加速は微々たるものであったが車速もアップしてくれる。

あとはバスに続く乗用車の運転手が、
危険を察知して減速し、
車間を空けてくれればいいのだが...。

最後はわずかに足りなさそうだったので、
一瞬ABSを効かせつつヒール&トウでシフトダウン、
バスのお尻ぎりぎりの間隔で走行車線に滑り込む。

ただし車体すべてを走行車線には入れず、
コンパクトカー側もすれすれですり抜ける。
これならバスの後ろの車が予想以上に近く、
さらに車速も速くて追いつかれたとしても、
2台が並走できるだけのスペースはあるから、
相手が左に寄せてくれれば追突される心配もない。

コンパクトカーをやり過ごすと、
右足をブレーキからアクセルに載せ替える。
トンネル内は暖かだが、夏場の煉獄よりはマシだったので、
相棒は轟然と加速を始める。空気密度の高い季節で助かった。

幸いバスの後ろの車の運転手もベテランだったようで、
減速しつつ左に寄せ、車間も空けてくれていたから、
シリアスな状況にはならずに済んだ。

ウインカーを点滅させ、加速しながらバスの右に出て、
周囲の車との間隔を広げる。
バスとその後ろの車の運転手さんが察しの良い人で助かった。
ご協力、感謝します。ありがとう。


長々と記したが、阿呆なコンパクトカーが停車してから、
その脇をすり抜けるまではほんの数秒で、
上記の状況を冷静に分析しながら行動したわけではない。

すべてのことが一瞬の判断で、あの時なぜそうしたのかを、
後から考えて理由付けしてみた、というのが本当のところ。
追い詰められた人間って、凄いな。(笑)


その後首都高で事故の報せもなかったから、
コンパクトカーも後続の車に追突されることなく、
無事立ち去ったと思われる。

思うにコンパクトカーの運転手は、車の運転に不慣れなのだろう。
今回のことを教訓としてくれるのなら、特に指弾はしないが、
状況判断の悪さは度が過ぎる。重々反省してほしいものだ。

「若葉マーク」級の稚拙な判断と運転だが、シールは張っていなかった。
若葉マークを付けていると恥ずかしいとか、意地悪をされるからと、
付けなかったり期間が過ぎると早々に外してしまう人が多いが、
その考えは改めた方がいい。

今の車は品質が向上し、最初から無茶しても大丈夫のようだが、
以前は3000キロまでは慣らし期間、
エンジンに負荷をかけないようにと言われた。
そのため新車を買った直後は、いつも若葉マークを張っていた。

その時の経験からすると、たしかに意地の悪い奴もいたが、
総じてみな親切だった。特にトラックやタクシー、バスの運転手など、
運転のプロたちは、自分も見習わなくては、というほど優しかった。

運転に自信のない人は、無意味なプライドは捨て、
運転期間に関係なく「若葉マーク」を付けよう。
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