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2018年07月09日23:56

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町はもう夏休みモードだ



いい天気が続き温度が30℃近くまで上がると町はもう夏休みモードだ。 学校に行く生徒、学生たちはもうとっくに夏休みでバイトやヴァカンスで忙しく、2週間ほど前にオランダの南の州で高校卒業試験の不手際で何百人かが卒業できなくなり、本当は今頃は地中海のどこかで遊んでいられたはずの若者たちが宙ぶらりんのまま解決を待っている現在、これが来年まで留年させられそうだとの酷いニュースが聞かれる中、その原因が落ち目の野党労働党幹部の不手際から昂じているのだから彼の責任問題だというのがニュースで取りざたされており、けれどこれは流石日本の文科省高官が自分の権力を行使して自分の息子を医学部に押し込んだという卑しいものほどではなかったから、たとえどちらも不手際から起こったこととはいえその問題の性質の差にオランダと日本の政治・行政の違いをみるようで今更ながらそれにはうんざりしないではいられない。 いずれにせよ暑い夏である。

土曜のマーケットを歩いていると夏休みモードを感じる。 先週はこの町の恒例の繊維フェスティバルというのがあり、それはこの町ライデンが17世紀に繊維産業で富を築いたその今はない栄華に因んだもので16世紀にスペインの圧制から解放されたことに因む10月3日の祭りと共に伝統となっているものだ。 市役所裏のライン川の両側に並んだ青空マーケットはいつものことだがこの時期、川には小さなボートに飲み物や食い物を乗せて10人ほどで上り下りをする川遊び、水上のピクニックを楽しむグループが増えて来る。 それに加えて両側のカフェー・レストランに集う人たちやマーケットに繰り出す人たちのためにいくつものバンドがそれぞれの船から賑やかに懐メロポップなどを奏でて町全体が浮き浮きとしたものになるともうバカンス・お祭り気分も充分満ちてくるというものだ。

カフェーに入って新聞を読んでいたらオウム真理教の教祖と幹部たちの死刑が執行されたという記事が載っていた。 前夜のオランダ国営テレビ局の8時のニュースでも報道されていたが日本のニュースの報道され方に比べると地味なものだ。 死刑のない北欧諸国の国の新聞のコメントとして被害者家族がこの執行が行われてこれで心が安らぐという言ったという言葉を伝えていた。 これにサインした法務大臣がキリスト者であることもこの執行が事件の解明に寄与しないこともこれが安倍政権に都合がいいことも述べられてはおらずそれが日本特派員の力のなさからか日本のニュースがこちらでは関心がないからか、はたまた集中豪雨による洪水や地すべり災害が長年にわたる国土保全を怠った人災であることも伝えられない。 オランダ国営ニュースの極東特派員は何日もタイの洞窟に閉じ込められた少年たちの救出劇を追っているだけだ。 

大きな地震も洪水もないオランダにはもうヴァカンス気分が充満している。
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