「泡姫シルビアの華麗な推理」
都築道夫
新潮社(新潮文庫)
タイトル通り、謎解きをする探偵役は泡姫のシルビア嬢。
もちろん人魚姫の意ではなく、吉原のソープランド(作中ではトルコ風呂)に勤めるソープ嬢なのです。
お客が持ち込む難題や、店で起きた事件を華麗に推理する連作短編集。
7話の短編が収録されています。
解説は矢田省作氏(グラフィック・デザイナー)
「密室をひらくシルビア」
探偵役の意外性、話題性を狙っただけではない。
この話のラストに、著者の優しさが伺えます。
犯人の動機を予め知ってたとしたら、みんなで庇ったんじゃないかな…。
退職刑事もそうですけど、著者の安楽椅子探偵物は安心感が半端ない。
このシリーズも続編があるそうなので、探してみたいと思います。
この二人が出会うスピンオフなんてあったら、めちゃくちゃ楽しそう…!
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