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2017年12月24日07:10

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優しいレース

踏み切ってジャンプゥ・・・

ここで大歓声・・・

全馬飛越・・・

ここで大歓声・・・・

全馬完走・・・・

さらに大歓声・・・


勝った負けたを超えた場内の雰囲気はいつもの競馬場ではない。応援している選手はいる。でも最後までふらふらになって走る選手にも声援を送るマラソンや駅伝に似ている。

今年も伝統の中山大障害が行われた。ボクにとってはダービーよりも有馬記念よりもライブ観戦したいこのレースを今年も見に行った。

人気はオジュウチョウサン。なんと単勝は1.1倍。しかし、パドックを見ると2番人気のアップトゥデイトの気配は抜群だった。外々を回りながら入れ込んでもいない。白くなった馬体は迫力を増し、今度こそという陣営の思いが伝わってくる。

もちろんその後ろを歩くオジュウチョウサンは余裕尺尺だ。



大歓声のもとレースはスタートした。4分30秒を超えるレースで観客はみんな楽しんでいる。大竹柵障害と大生垣障害、この中山ジャンプG1だけに使用されるコースに設置されたこの大障害は特に歓声の沸くところだ。

そしてジャンプ界の絶対王者であるオジュウチョウサンに勝つにはこれしかないという大逃げをうった林満明騎手のアップトゥデイト。最後の直線に向いた時も5〜6馬身の差はあっただろうか。それを追い上げる石神深一騎手騎乗のオジュウチョウサン。最後の最後で半馬身逆転してゴールしたオジュウチョウサンのタイムは4分36秒1のレコードだった。

このレースに出走したテイエムオペラドンの父はテイエムオペラオー、母はテイエムオーシャン、父母合わせてG19勝の血統を持つ。

ミヤジダイガはダービーにも出走した馬だ。

競走馬として生を受けた以上、誰もがダービーを目指すだろう。だが、平地では未勝利のまま、あるいは準オープンくらいまで行きながら先の見えなくなった馬・・・・

彼らは障害というまた違ったコースを歩み出す。有馬記念の前日、エリートたちの最高の舞台とは違う、平地では落ちこぼれながらも別の分野で立ち上がってきたこの馬たちのレースに観客たちが平等に拍手を送るのは一般大衆の心理かもしれない。

オジュウチョウサン、ジャンプ重賞8連勝、そのうちG1を4連勝でのレコード勝ち。そしてこのレコードはハイラップを刻んだアップトゥデイトが作り上げたと言ってもいい。

全馬完走、そこで送る観客たちの笑顔の優しい拍手。G1以外はあまり人気のない障害レース。でもこの大障害を目指す第2の競走馬たちを見守りたいと今年も思った。


2017年12月23日 第140回安価山大障害(J・G1)於 中山競馬場
オジュウチョウサン 1:36:1(レコード)

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