今朝の飲酒検問とフロウチ

きのう朝は７．２度だった
この秋初めて、吐く息が白くなった
今朝は１６度とかで、風が吹いてても、なまあったかかった

さきほど、午前３時過ぎ、深志営業所１００メートル手前、
飲酒検問で止められた
運転席に若い警官が寄ってきて、
「息を吹きかけてください」

フー。

２０センチの至近距離に顔を近づけ、
おとこに息を吹きかけるなんぞ、イヤなもんである
しかし、次々と、ドライバーの息を嗅がにゃならんこの警官こそ、
たまらんのではないか
因果な商売やなあ
おれなら、タイプの女性ドライバーなら、
無意識にあと５センチ寄って嗅いでしまうだろう

おっと、こういうことは言わなんでおくほうが身の為だ

「飲んでいませんね。では、免許証みせてください」
「部屋に置いてきた」

住所氏名生年月日を聞かれ、パトカーん中で照合しとる
「免許不携帯ということになりますが、今回は『注意』ということで」

それですんだようだ。


おとついとその前の晩だったなら、フロウチと大雪渓を飲んでいたんである
おれは一合ばかを９時ころまで飲んだだけだから、
大丈夫だったと思うが、ちょっとあせったんではないか
生涯、飲酒検問など、まだなんべんも出くわしちゃないが、
かえってしょっちゅうやってくれたほうが助かる




金曜夜、仕事おえて、和歌山から遊びにきたフロウチ連れて、
山辺美ヶ原温泉旅館「月の静香」にフロ漬かりに行った
８時まで入浴受付可能らしく、だいぶ過ぎとったが、融通きいた

土曜もおれは仕事があったが、レース用のチャリを貸しといて、
町の外れにあるスーパー銭湯おぶーにでも行ってろよ、と薦めた
「おぶー」だと何回言っても、フロウチは「ぶーぶー」としかおぼえない
やつももう早々「きとる」のかもしれない

ナンマツの自衛隊近くの１０００円床屋で道を訊いたそうだ
どうせ「ぶーぶー」と尋ねたことだろう
ついでだから、散髪してしまった、と。

おぶーに半日漬かっての帰り、
「ええ風呂でしたわ」とまた床屋に報告に寄ったそうだ
一人でやってるという、その１０００円床屋の女主人も、
ええ迷惑やったんではないか


きのう日曜は、安曇野の穂高温泉郷にある「しゃくなげ荘」に漬かりに行った
何十年振りだ
最近立て替えられ、施設は１０倍くらいでっかくなっとった
その温泉の帰りがけ、
フロウチから、奈良の行きつけの居酒屋のママ（六十四か六十五やと）に
誕生プレゼントをねだられ、ビトンの財布を買ってやった、ときかされた

「１万くらいすんのか？」
「○万だ」

たまげた。

「おまえなんでそんなカネあるんだ？」
「ボーナスから出した」
「おまえ女にはそんなしょっちゅうすごいもんやるんか？」
「初めてや。ヨメサンにも１万くらいのもんしか買うたことない」
（おれはいままで１０００円か２０００円くらいが最高やけどな。。）

「そのママのどこが気に入っとるんや？」
「ユーモアがある」

呆れた。

ユーモアがあるくらいで１０万もする財布をやるんか？
おれもこんど、やつに５０万の自転車を買ってもらうことにしよう

フロウチは、ジブンは海南市役所勤め、ヨメサンは看護婦。
一人娘が京都の大学に入ったばかりというのに、
うちの１００倍は余裕があるんだろなあ

昨夜９時半、フロウチからのメール。
『山崎、いろいろありがとう！
今新大阪から海南行きの特急に乗った
それにしても、なりゆきで人生送ってると
いろいろあるもんや
これからもその調子をつづけなくてはな

俺の能登半島一周サイクリングしたときは、
石川さゆりが「能登半島」っていう歌をヒットさせたんでな、
能登ブーム起こっとった
やっぱ当時から俺はなりゆき行動ってことかな

それから今朝のアルバムの写メを子供のラインに送ってやったで
反応がたのしみや』


『おつかれさん
バスの長旅はかったるかったろう
まあおまえはいつでも酒の友がとなりにいるで、
苦痛はないかや？
石川さゆりと言えば、おれは青森駅を思い出す
青函連絡船に乗るため、地吹雪の中、
１キロほどプラットホームを歩きつづけるのよ

おれの友人で自由人最高峰フロウチ、
ずっと信州を訪ねてくれてありがとう。
どんなおんなもおとこも、おまえにかかれば悪人はいなくなる

奥さんによろしく
おまえはじゅうぶん奥さんを大事に思ってることとおもうが、
おれから言わせれば、その３倍は感謝すべきだ
ほかのおんなとは、軽い遊びだけにしろ

これは本気の友情で言っている
おれへのお返しは要らん
おれは人から女のことをあれこれ言われたくないんで。
ではまたな』



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ひなぶんをアヤスぼうにゃろう