mixiユーザー(id:21651068)

2016年11月27日07:20

312 view

速水御舟

画像として知っている作品も本物をみるとサイズ感に驚くことがあります。
今回の《炎舞》もまさにそれ。

速水御舟の全貌
〜日本画の破壊と創造〜
@山種美術館
フォト



全貌、とうたうだけあって修行時代から重文作品《名樹散椿》《炎舞》まで充実の82点。
40歳で早逝したのが惜しまれますね。

蒔絵師の手ほどきを受けたとはいえ11歳で手掛けた
《蒔絵螺鈿櫛笄》の桜の意匠には目を見張りました。貰ったおばあさま、いいなあ。(10/20より特別展示)

メインビジュアルの《炎舞》があった第2展示室は激混みでした。

そのなかで、個人的には絶筆の《円かなる月》が一番心に残っています。
皇居の松を描いたものですが
横長の画面に左から延びる枝、右から延びる枝、さらに右からの枝と奥への拡がりが感じられます。
日記によれば1度描き上げたものを失敗と判断し、
翌日からの6日間で一気に完成させたものだとか。
当初の作品にはない銀の月がきいています。画面の下方にあるのは水に映っているからでしょうか。
松の緑の盛り上げたマチエールも力強い。
ちなみにこれ、"霊友会妙一コレクション"なのですね。
20代の《向日葵》、点描の《樹木》も同コレクション。
いいもの揃ってますねー。

12月4日まで。
http://www.yamatane-museum.jp/exh/current.html
フォト



5 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する