親子ほど年齢差のある「年の差カップル」が増えている4つの時代的背景
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このコラム、最も大切なことを言及せず、避けているようにすら感じられる。それは矢張り独男独女の結婚観の変化ではないだろうか。バブル崩壊後から比べてという意味だ。尤も変わったのは男性の方である。バブル期はどこでもまるでファーストフード感覚で就職出来た。この時期の男はとりあえず最低ラインは保証されているのだから、ひとつ育ちの良い女でも見つけようか、そんな甘い期待をしている者は少なくなかった。それがバブル崩壊と、歴代政権の経済無策でその後の苦しみを味わってきたことはご存じの通り。ヤロウの側は意外とあっさり目を醒ました。今では経済無策は今後も続くと覚悟し、共同で家計を支えていければ良いと思っている人が多い。
一方、目が醒め無かったのは女性の方。
彼女たちはバブル期、当時の価格で700万円もするBMWを「六本木のカローラ」と揶揄していた。銀行に行けば、窓口の女子行員達はベラベラとしゃべり、談笑し、チンタラと札束を数え、お客に「お待たせ致しました」の一言も無い。そんな連中すら、今の若い子達は信じられないだろうが、年収で850万円も貰っていたのだ。時給ではない。年収だ。タイプミスでは決して無い。ところが、あの時代は鼻ったれの子どもだったはずの婚活女子達はバブル期の女の結婚観を踏襲しているのは滑稽だ。違うのは単に条件がスケールダウンしただけ。
当時の「条件」は3高で、高身長、高学歴、高収入。
今は3低で、低リスク、低姿勢、低依存。更に大都市部では年収600万円以上、地方は400万円以上。
経済統計を少しでも見ていれば、適齢期の独身男性がそんなに貰っているはずがないことは分かりそうなものだが(笑)。
結局結婚=「条件闘争」であることに代わりが無い。
極めて歪な結婚観と言わざるを得ない。
なぜこんなことになっているのか。
その最大の原因は親の世代に原因がある。昔は相手の男が貧乏だろうとなかろうと結婚するのは珍しいことでもなかった。この時代の裕福な家庭を創った親達は最も大切なことを子どもにちゃんと教えていた。
「今のお前の生活は特別なものなのだよ。」
と教えていたから、相手の男性の給料が安月給でも生活さえ出来れば別段恥ずかしいことでは無かったのである。
逆に貧しい家庭の親達は
「贅沢したかったら、自分で働いて稼げ。」
と。ところが今の親達は全くそういう大切なことを教えていない。だから娘たちは今の生活よりも経済的にダウンするような結婚生活はまっぴら、という訳だ。
勿論男の側にも原因がある。そんな条件ばかりつける女の「おめがねに適う」ように迎合し過ぎだ。だから若い時は可処分所得があっても、結婚資金を貯め、用意が出来たら、婚活を徐ろに始める。しかしその時にはもう40歳を過ぎているというパターンが多い。
結婚は老後の為、と言って婚活をしている面白い人が周囲にいるが(笑)、老後の為ならば、生活力を磨くか、家のローンを現役のうちに完済する返済計画を立てるか、年金も到底ろくに貰えそうにないのだから、先立つものを考えておいた方がお利口さんというものだ。連れが亡くなれば、女性の側の遺族年金なんぞ、高卒の初任給よりも実は安い。男女平等だの息巻く人達はこの現実をしっかり見つめた方が良い。大体、夫婦が同時に亡くなることなど、無理心中か、飛行機事故くらいしかないのだから。
独身男性ひとりひとりが嫁要らずの生活力を得て、先立つものは独りでも何とでもなるという状態になれば、女性の側も考えざるを得なくなるはずだ。そうすれば、結婚観も良い方向に変わるだろう。
そうなれば、歪な結婚観をベースにした歳の差カップルのバックグラウンドなど霧散霧消していくに違いない。
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