俺はこの世においてどう生きていくべきか。河内の住人で悪党として生活している楠木正成は、武士ではない自分は悪党として生きるしか術がないと思い定める。都鄙(とひ)名誉の悪党寺田方念の、六波羅探題の大軍を向こうに回した命を散らした激闘を目の当たりに
中年童貞と聞いて、あなたなら何を思い浮かべるか。そういう人生もあると捉えるか。いい歳して気持ち悪っ!と眉をひそめるか。著者が中年童貞というテーマを取り上げたのは、これが深刻な社会問題だと気づかされたからだという。ライター稼業をドロップアウト
我々日本人の根っことなる部分とはなんなのか。それは歴史への誇りだと著者は言う。同時に歴史ほど曖昧で、捉え所のないものもないと著者は言い切ってしまう。そんなあやふやなものを日本人のアイデンティティとして見ていいのか。何しろ一級史料とされる文献