心学「自分の評価」自分自身への評価は全て正しいとは限らない。自分が自分自身を評価するのも全て正しいとは限らない。評価はそれぞれであって絶対ではない。他人からの評価はさほど気にしなくとも良い。評価にも善悪があるので、どちらもほどほどに心すれば
心学「貯金」余る金銭を貯めるのは容易いが、金銭に余裕がない時、それを貯めることは知恵と工夫を要する。金銭に余裕がなければ、普段の生活で質素倹約をして、出費を切り詰めること。その時にこそ切り詰める知恵と工夫が生まれ、無駄な金銭の始末ができる。
心学「箸」食事をする時に使う「箸」。この箸は二本であるが、もっとたくさんご馳走を食べたいからと言って、箸を四本も五本も持って食べることはできない。片手に二本で十分なのに、食欲が旺盛で箸を四本持ち、たくさん食べようと思っても、反対に箸が多過ぎ
心学「笑顔」笑顔は仏法では「和顔施」と言って、他人へ施しに笑顔を以って行うことを意味する。笑顔はいつでも、どこでも出来、費用が掛かるわけではない。ただし、似せ笑顔は相手に伝わらない。心の中から出て来る笑顔こそが、相手に癒しと和みを与える。社
心学「不動心」人間として守るべきこと、為すべきことをしっかり成していれば、如何なる道を歩いても、迷うことなく、道理の徳を知り、実践して行けば、自分自身の心を保つことができる。しかし、それに反して守るべきことを守らず、為すべきことを成さず、道
心学「知らない」 知らないことは知らないと言う。これは当然のこと。知らないことを知った振りをして言うことは嘘つきであり、自分自身の信用を失う。人間、自分のことを「嘘つき」と言われたくはないはず。ところが確かめもしない噂話を知っているような振
心学「自分の過失」自分の過失を認めない人間ほど、人の過失を暴き晒す。自分自身の過失は自分で認め、自分で処理対応しなければならない。それをせずして他人の過失ばかりを探し、自分自身から逃げている。心の成長を考えていない人間ほど自分の過失をごまか
心学「星」夜空の星は綺麗。いつ見上げても心は和む。しかし、今見ている星が同時刻に存在しているかは現在の科学でわからない。今、観ている星が何十億光年前に出した光かもしれない。ほぼ地球から観る遠い宇宙の星々は太古の光である。しかし、その光によっ
心学「苦しみ」人間、誰しも苦しみはあり、生きている間に何度も繰り返し訪れる。それも歳を増すたびに苦しみの度合いも増す。苦しみを苦しみと思えば、更に苦しみが増す。心の中で認めたことは、その方向性に進むことになる。「今、自分が苦しみの中に居る」
心学「鑑」鏡と鑑は双方とも「かがみ」とも読む。この鑑は「手本」や「模範」のこと。人から観られる自分自身が他人の鑑となれば、より高い人生を歩むことができる。他人より多くの経験を経て、仁徳を積み、人に迷惑を掛けることなく、人を思いやり、慈しみ、
心学「勤勉」勤勉とは一生懸命に自分が「為すべきことを成す」に励むことである。日本人が美徳とする心の一つである。何でも間でも励むことではなく、自分自身が「為すべきことを成す」が中心である。その中心が自分自身への「忠」になる。自分自身の心に「忠
心学「錆」(さび)光る鉄も雨風に当たり放置すれば、やがて錆びて来る。さらに放置すれば硬い鉄も朽ちて来る。人間の心も同じこと。光っていた心の輝きも人間関係の雨風に当たり、そのまま放置すれば心も錆びて来る。心の光は試練や辛苦と云う雨風を拭き取る
心学「料理」 料理も凝り過ぎると食材の味が消える場合が多々ある。味付けが先行して、食材そのものが持つ、栄養素や味香りを失ってしまう。確かにその方が口当りは良くなることが多い。しかし、食材の大切は栄養素である。その栄養素を失うようでは本末転倒
心学「浪費」浪費、無駄遣いをすること、余計な事に金銭を使うこと。この浪費は一旦癖になると、治り難い。浪費の「浪」とは「なみ」のこと。波の動きは一回では済まない。治まるまで数回訪れる。その間にまた浪費を行えば、その波は途切れることはない。浪費
心学「五福」古来、人生の五福と云われるものは、「長寿」「裕福」「健康」「仁徳」「天寿」である。長生きをして天寿を全うし、身内から見送られ、いつも健康で家族に迷惑を掛けることなく、仁徳を積み大勢の人々から親しまれ、自分を含め身内が裕福であるこ
心学「上には上がある」 自分が出来ると思っても上には上がある。どこまでも上があると思えば、下に下ることになるのが円相。下には下があると思い、どこまでも下があると思えば、上に上ることになる。何事も半々の相が天地自然の万法。上も下も考えない、今
心学「中庸」偏った考えなど避け、公平に考える心が中庸。一部の人間を贔屓にすれば他の人間から苦情や批判が来る。人間、どうしても贔屓や偏りはできやすい。心の修養として、心で思っても表立って言わない方が良い時もある。余計な言動を避け、公平な心を以
心学「雲」 天上の雲、同じ形の雲を見ることはできない。地上の水分が水蒸気となって天に昇り、水滴の塊である雲となる。地球創生以来続いている自然現象。雲と同じように、人間の心も同じで瞬間に思ったことが過去と同じということはない。過去と云う時間の
心学「電車」電車は電気が通じていなければ動かない。如何に新型車両であろうとも、電気がなければその性能を活かすことはできない。しかし、電車は動かなくとも人間は自分の足を持つ。電車が不通になれば、自分の足で歩くしかない。しかし、普段歩くことに慣
心学「暗記」暗記と実学。実学とは学問を実践すること、暗記は実践ではないので、いくら頭で覚えても心身の栄養にはまだならない。覚えることも大事、しかし、暗記は人によっては才能が異なる為に暗記することが苦手な人もいる。その時は文章を読んでも構わな
心学「忠告」他人からの忠告、自分に当てはまるほど耳が痛くなる。しかし、この忠告を聞きながら、頭の中は多少反論するので、相手の言葉を全て受け入れるわけではない。忠告は聴けば為になるが素直に受ける人間は少ない。そして、口頭による忠告は全て相手が
心学「水路」 田畑に水を引くには水路が要る。自然の雨を待っていたのでは作物が十分に育たない。本来は天地自然の万法に従い、風雨に任せれば良いが、より豊作を願うならば育てる知恵が必要。そこで人間は水と肥料を考え、より生産性を高めた。この水路は人