月/辺見庸・・・映画は殺人者がサイコパスにしか思えなかったので物足りなさを覚えたんですけども、原作はもっとカオスで、作者があの事件にインスパイアされて想像した観念世界が展開されていて、芸術というか文学的な物語世界がそこにはあるんですけども、
NHKで凄いドラマが始まりましたね!『お別れホスピタル』!映画の『市子』とか『ほかげ』とか、あと『さがす』とか『岬の兄妹』とか、いろいろありますけど、それらを蹴散らす本質を感じました。尊厳が描かれていると感じました。私は。クドカンの『不適切に
『せかいのおきく』、全然面白くなかったけどなあ・・・『ほかげ』も私は駄目だったなあ・・・『PERFECT DAYS』はまだ見れてません。
数日前に、原作者と脚本家のいざこざみたいなのをネット記事で知って、そうだったのかあとちょっとショックだったんですけど、昨日原作者の自殺という信じられないニュースがあって、今日夜勤明けで、問題の9話10話を見返したんですけど、リアルタイムで見て
何が言いたいのかよくわかりませんでした。市子に同情せよと?無戸籍者という存在を世に知らしめたかった?見応えはあったものの、見終わってみると、中身がないというか、空虚な感じがしました。
なんとも言えない味わい、切なさ、情緒のある映画だと思いました。どうしょうもなく愚かな、人間の、人生の、狂気じみたいくつもの断面を、降りしきる雨と共に切り取り、見せてくれる。そしてフィクション。せめてその中でのささやかな改変。救い。祈り。希望