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2017年09月15日00:44

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言いたい放題のクルマレヴュー・【スズキ・スイフトスポーツ・その1】

スズキ新型「スイフトスポーツ」9/20発売! より高性能なハッチバックへ進化
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=95&from=diary&id=4764243

 ■今風のトレンドを上手く融合■

 4代目スズキ・スイフトのRSt(1000cc直3気筒直噴ターボ)を見て十分よく走ると思っていたが、矢張りスズキはスイフトスポーツを世に出した。待っていた人、多かったのではと思う。
 
 今風のポイントを押さえたスタイルだ。口を大きく開けたデザインは欧州コンパクトのよう。と、思っていたら、デザイン事務所はイタリアだそうだ。レギュラーモデルのスイフトもここでデザインされたという。RS系のグリルには赤色の線が入り、どこかマツダ・デミオ(MAZDA2)と似ているのに対し、こちらはそういう飾りが無いので、シンプルさは好ましく感じられる。アルミホイールも今流行りのミラーカットで適度な凄味を効かせている。どこかイタ車っぽいのはそういう背景からだろう。

 だが、今風なのは何もデザインだけではなかった。

欧州では小排気量+ターボエンジンが流行っている。スイフトスポーツもそのトレンドに従った。

 初代:1.5L、115馬力 5MT

 2代目:1.6L、125馬力 5MT/4AT

 3代目:1.6L、136馬力 6MT/CVT

 そして今回は、1.4Lターボ、140馬力、遂にスイフトスポーツもリッター100馬力に。

 これに6速MTか6速ATを選択出来るが、車重は20kg程度の差。試乗は次回に譲るが、ターボはフラットトルクな性格だそうで、だとしたら、MTで無くてもね、という人がいてもおかしくないだろう。

 スズキは盛んにアピールすることはしていないが、車幅こそ1735mmで3ナンバー幅になったものの、取り回し半径は先代の5.2mから5.1mに改善。3ナンバーになったことを惜しむ人が多いようだが、実はハンガリーで売られるスズキ・スイフトは3ナンバーサイズなのだ。欧州のスタイルのまま手を加えなかったに過ぎない。なお、スズキに言わせると、ミラーからミラーの寸法はレギュラーモデルと同等だというから、駐車場を捜さねばならないほど億劫なサイズではないだろう。取り回し半径の改善はタイヤのサイズがそのままというのも効いているかもしれない。サイズは195/45R17。ちょっとタイヤの選択肢が限られそうなサイズだ。

 スズキの新しいプラットホーム、HERTECTで造られたスイフトスポーツもまた軽量化されている。以前直噴ターボエンジンを積んだバレーノに試乗して、どこをどうやったらこんなに軽く出来るのかと驚いたものだ。あちらは1L、直3直噴ターボで111馬力。しかし車重は900kg台前半。スイフトスポーツも900kg台に収まっている。初代に迫る軽さだ。

■ホットハッチの再定義を声高に主張するクルマ■

 ホットハッチというジャンルのクルマ、本当はマルチパーバスだ。普段は通勤、お買い物、帰省、送迎といった使い方も出来ること。勿論そういう使い方が出来るクルマだから、当然車幅も使いづらいサイズではない。休日はワインディングロードを現代の安全性で守られて楽しく走る、そういった使い方も出来るクルマ。新型スイフトスポーツを見て、更にこれが最も大切ではないかと最近考えているのだが、一般の勤労者の手の出る価格であることが絶対条件である。それを声高に主張しているのを感じる。

 これらの条件を満たしているクルマは、というと、今やこの車とマツダ・デミオMB程度しかないのはどうしたことだろうか。トヨタは以前ヴィッツにRSというグレードのクルマがあったが、今回のマイナーチェンジでフェードアウトしてしまった。今年のどこかでラリーの雰囲気のあるヴィッツを限定150台で出すらしい。これがRSの積りなのだろう。1.8Lのスーパーチャージャー、馬力は220馬力になるらしいが、限定であること、価格は400万円近い高いクルマになってしまうことで手頃なホットハッチとは言えない。三菱も当初、コルトにランエボのポジションを継がせて走らせる積りだったようだが、ラリーから撤退。コルトにラリーアートというグレードを設けたが、クルマの出来そのものは悪く無かったものの、一連の不祥事やリーマンショックのあおりなどでコルトそのものが消滅してしまった。とはいえ、三菱自は旧車のペットネームを大切にする会社だから、RVRやギャランのように復活するかもしれないが。ホットハッチと言えばホンダも嘗ては熱心に作っていたが、今はハイブリッドに傾いている。嘗てのホットハッチ、シビックは車幅が1800mmとなり、これはもうギャラン・フォルティススポーツバックやスバル・インプレッサと同程度のサイズとなり、大きくなってしまった。これ一台で全て賄うにはやや大き過ぎる。

 軽自動車すらやれキセノンランプだ、インタークーラーターボだ、16インチアルミホイールだ・・・と色々と調子に乗ってベタベタとつけているとあっと言う間に200万円に突入する時代。消費税込みで諸費用などを入れて200万円ちょっとで楽しく安全に乗れるクルマは今どきなかなかない。スイフトスポーツ、マツダ・デミオ・MBはハイオクガソリン仕様とあってはビジネス的にますます分が悪いが、それでも頑固に造り続けているところは評価したい。

 では実際に乗ってみることにしよう。

 (続く)

その2(試乗記)はコチラ左斜め下

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もくじへはコチラ左斜め下

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