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地球伝承 〜 古代から未来へ 〜コミュの幻の(?)夏王朝

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昨夜、NHKスペシャルで夏王朝の話をやってました。構成的に眉唾な視点もあるけど、それなりに興味深く視聴しました。
サロンにつぶやくだけにとどめておこうかと思ったけど、この機会に中国(アジア大陸)古代史のおさらいに良いかと思い、トピックを立ててみます。

まずNHKの番組の紹介から。(いずれ再放送もやるだろうから、興味ある人は調べてみてください)


NHKスペシャル|中国文明の謎 第一集中華の源流 幻の王朝を追う http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/1014/

引用)「中華」という言葉は、かつて「中夏」とも書かれた。「中華」の源流である「夏」王朝は、中国のいわば邪馬台国とも言える。今まで、最古の王朝と考えられていたのは「殷」だった。「夏」は「史記」などの文献に登場するものの考古学の裏付けがないことから、多くの研究者は「幻」と考えてきたが、近年の発掘で、ついに実在が確認された。「夏」が誕生した紀元前2000年頃は、黄河流域だけでなく南の長江流域などでも多様な文化が同時多発していた時代。その中で「夏」が王朝になることができた理由とは?

詳しい内容の書き起こしサイトもありました。↓

NHKスペシャル 中国文明の謎 第一集「中華の源流 幻の王朝を追う」 http://o.x0.com/m/762


これまでの通説としては、次のような感じですかね。↓

第1幕 夏王朝 http://www.c-able.ne.jp/~s-town/daiichi.htm

夏 (三代) - Wikipedia http://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F_(%E4%B8%89%E4%BB%A3)


なかなかロマンのある話ですが、今回のNHK特番の視点には案の定、異論も噴出しているようです。
次のサイトの後ろのほうの意見は、ぼんやりと感じていた私の感覚を整理して代弁してくれるものでした。

中国夏王朝(伝説) http://www2s.biglobe.ne.jp/~t_tajima/nenpyo-1/ka.htm

引用) この番組内容の主旨は、次のとおり。
?二里頭遺跡を夏王朝であるとする。
?夏王朝が中国文明最初の王朝であるとする。(宮殿の構造・宮廷儀礼などによる。)
?夏王朝以降、中国4000年の歴史が続き、ほとんどの期間は統一されていたとする。
 しかし、これらには同意しかねる部分が多い。
?について、二里頭遺跡が夏王朝であるとする証拠は、番組内で一つも示されなかった。そう見る学者がいるというだけです。
?について、夏王朝の前に三皇五帝の伝説があり、考古学的にも龍山文化など二里頭文化よりも古い遺跡がある。しかも、三皇五帝の伝説には、今は少数民族となっている苗族のあいだに多くの伝説があり、その主体は漢民族ではないかもしれない。
?について、分裂と戦乱の期間がかなりあり、しかも漢民族ではないモンゴル族・満州族などに支配されていた期間が相当ある。統一した領域も徐々に拡大したのであって、夏王朝の時代の領域は小さなものであろうと推測される。現在の広大な領域を支配したのは清朝であって、チベット・ウイグル・内モンゴル・満州などは相当の期間中国の支配下にはなかった。

さらにうさん臭いのが、このNHKの主張は、中国共産党政権が行っている主張と同一歩調をとっているように見えることです。中国共産党は元来は中国古来の文化を尊重せず、文化大革命においては徹底的に破壊したのですが、最近は中国が一貫して広大な領土を支配し続けてきたとして「中国4000年の歴史」を主張して民族の結束を固めようとしているように見えます。


とは言え、嫌中・嫌韓が吹き荒れる今の日本の御時世。この程度、中国(の歴史)を持ち上げてやるのも、特に害はない気はします。
自国の伝統に狂気の破壊をしていた中国共産党が、歴史を見直す機運にあるのなら、大きな流れの一里塚としては、揺り戻し修復機能なのかもしれません。


したがって、私自身は、現在の政治的問題意識としての、「反・反日」「反・自虐史観」の方向に 熱烈参戦するつもりは毛頭ありません。
ただ、大局的な歴史観として、中国がそんな昔からひとつの調和した文化圏だったというのは、そりゃ、あんた違うだろ?という問題提起はしておきたいわけです。

コメント(3)

番組では「神の力よりも 人の力で権威を示すシステム」「中国では直接 王と家臣が向き合い宗教とは異なった秩序を人間同士で作り出す」という夏王朝の宮廷儀礼を強調していました。
このへん、無神論の共産党のプロパガンダっぽいですね。

確かに硬直したドグマに縛られた有神論≒宗教を治世の拠り所とすると、宗教戦争のような衝突が尖鋭化しやすいという面はあるでしょう。
が、反面、(夏王朝の実態はいざ知らず)その後の非有神論的でこの世の血族社会単位の文化風土において、争い事がなかったかといったら、もうお話にならないくらいの大量殺戮の風土でしょう。それで名も知れず滅亡していった少数民族も数知れずと聞きます。
確かめようのないあの世の権威を絶対化するのも問題だけど、この世の権威を絶対化しても、この世の覇権だけに貪欲に明け暮れる文化風土をつくりそうです。

そこで対抗原理として、脱俗・超俗の神仙みたいな存在が必要だったのでしょう。
老荘思想も、もとはそういうベースから出てきたものと思われますが、後に道教の祭祀や老子の思想書として、国教に取り込まれた時代もあったようですね。
老子や荘子本人からしたら、これは不本意だったに違いありません。今風に言えば、老荘は、どちらかというと左翼の非暴力ナチュラリスト(いくぶんアナーキーでニヒリスト?)だと思いますから。

もうひとつ、プロパガンダっぽい政治臭を感じたのは、治世の障害要素を「民の反乱」という一点で説明しようとするところ。あくまでも、統治する側の視点しかないところでした。民にとって善政であるかないか、という視点はまるでない。

反面、なぜ孔子があれほどまで「礼」というものを重んじたのか、おぼろげながら想像ついたような気もしました。
孔子の「礼」は、個人対個人のモラルよりも、やはり国の治世の方法論としての「儀礼」だったのではないか? 軍事力による脅迫的な圧政よりも、文化的な(いい意味での)パフォーマンスが、持続可能な国の基礎力だと言いたかったのではないか?
人間組織の単位が大きくなるほど、文化の力は「形」で示さなくてはわかりづらい。その「形」のことを「儀礼→礼」と表現したのではないか。現代風に言えば、イベント力とも言える。

しかし、この儀礼による統治は、維持の原理であって、新たな創造とか、腐敗したものの破壊再構築には、あまり役に立ちそうにない。
でも、それが夏王朝が2000年近くも続いた秘訣だったのだろうか? …などと妄想は続くのでありました。
史跡として興味深かったのは、広い敷地の四方を塀で取り囲んだ夏王朝の宮廷のつくりでした。このスタイルは、王朝が変わってもめんめんと受け継がれたそうです。
日本の神社などでも、これのミニチュア版みたいなのはありますね。この系統の神社は、大陸由来の氏族が建てたのがルーツだと主張する研究者もいました。
インドにもあると読んだことがありますが、シュメールの建築設計にはなさそうですよね?

と言うのは、民主党所属の元・広島県議会議員、梶川ゆきこさんが、夏王朝のシュメール人紀元説を唱えているからです。
短文のTwitterなので、出典とか細かいニュアンスはわかりづらいのですが、古代史マニアらしくて、かなり断定的に斬って捨てる筆致が物議をかもしているようです。(反・反日、反・自虐史観なので、右寄りの人には評判いいでしょうけど)


▽参考まで↓

yukiko_kajikawa 梶川ゆきこ
NHKで中国最古の文明、夏王朝について放送していたが、シュメール人が築いた国だとは言わなかった。
http://t.co/bUGQQQBz
http://hiwihhi.com/yukiko_kajikawa/status/257476403111555072
シュメールのウル第三王朝ウルクのウトヘガル(シュメール人とアッカド人の混血)が中国【史記】の夏王朝の禹のこと。禹の子孫がスキタイ人となる。

梶川ゆきこ: 漢字の元、甲骨文字はシュメール文字の変形
http://t.co/DDfWmHNH
http://hiwihhi.com/yukiko_kajikawa/status/257494738096254977
中国人は先住民と、アルタイ系騎馬民族と、アレクサンダー大王の遠征軍やグレコ=バクトリア人との混血。周と唐はトルコ人の類い。シュメール文字と、バビロニア楔形文字が南シベリアの岩に刻まれている

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