ハワイイ

おはようございます。
窓から見える青空のきれいな朝です。

寒くなるのが見える瞬間てあるんだね。
昨日の遅い午後、モーツアルトの“バイオリンとビオラのための協奏交響曲”を聴き終えて、“交響曲第２５番ト短調”に替え、ハワイコナのいれ立てを飲んでたら、突然窓がガタガタ鳴って、風のうなりも聞こえ、見たら団地の欅やら銀杏やらの枝が青空に一斉に揺れてました。
まるでモーツアルトの心の揺れみたいに見えてきました。
２５番って、映画“アマディウス”で流れてたんだね。
それから急に寒くなってきましたもん。

そうそう、若いうちはいざしらず、今の僕らに一日、二日の温泉旅行はかえっていけませんね。
たまった疲れが引き出されて風邪を引いてしまうようです。
きちんとした期間をとって、簡単な自炊をしながらの“湯治”をしたいところですが、さりとて我らに〈農閑期〉が与えられることは一生ないでしょうから、ああ、良い湯だったなあ…良い刺激になったなあと、納得して帰宅するのが大事かもしれません。
それからおもむろに〈日常〉と対峙して、だましだまし自分の身体を馴らしていけば…、なんて上手くいかないんだよね。

そうそう、温泉といえば、ハワイには温泉がまるでありませんでした。火山なのに、何ででしょうね？
地球のホットスポットで、直接マグマが噴き出てくるらしいから、地下水を水蒸気爆発させてしまって、いわゆる温泉にするヒマすら無いのかな？
ガイドさんに聞いたら、足湯みたいなのはあるけど衛生上とてもお勧め出来ない、って言ってたなあ。
足湯をツアーに組み込む会社はあるけど、感心しないって。
ふむ、火山の性質が違うから、砂浜を掘ったら温泉が湧いてきて、海水と混ぜたらちょうどいいあんばいになる三宅島みたいな具合いにはいかないんだねえ。
でも、ホノルルに温泉が湧いたら、ますます熱海みたいになるね(^o^)
何だかホノルルってさ、銀座とニューヨーク（行ったことないけど）の高級感に沖縄と熱海のスパイスを効かせたみたいだったからね。
グッチやエルメスのお店に短パンとゴム草履（古！）で入って行けそうだったよ。実際にそんなカッコの観光客がぞろぞろ歩いてたしね。
あちこちに日本が落ちてる、なんて感じもした。
恵比寿の蕎麦や“松玄”の支店もあったし、小倉智昭の店、ってラーメン屋さんで向かいにズラッと座って、ゆ〜っくり大ぶりの丼のラーメンとチャーハンのセットを食べてる外人さんたちを眺めてたら、妙に、ホノルルに来たんだなあ、って実感がわいてきた。
店内は有名人やまるで知らない芸能人や読めない色紙でいっぱいだったけど、ラーメンはツボを押さえた味で、よかった、うん。
しかし回転は悪いし、ハワイ流に一人前の量を多くしないといけないから、お店は大変だろうね。

“ハワイイ”の実力の一端を垣間見ることも出来ました。
海岸のナントカ大王像の前で、町のフラダンス同好会の発表会があって、感心して見ました。
最初の夜にお金を払って見たショーよりずっと良かったなあ。
学校の先生やら弁護士さん、お医者さんのおじさんが、上手に腰をくねらせて踊り、おちびちゃんたちと交じって実に楽しげなんです。中学生みたいな男の子たちの演奏も、下手だけど堂々として爽やかだし、会場を取り仕切るオバサンたち、オバアサンたちの歌声や演奏が、まああっけに取られる位に綺麗で見事なんです。
ようやく落ち着いたんで、池澤夏樹氏の“ハワイイ紀行”を借りて来たから、これから読みます。
“ハワイイ”なんてシャレかと思ったらとんでもない。“ＨＡＷＡＩＩ”をちゃんと発音すれば“ハワイイ”なんですもんね。
楽しみです。
またね。
（^0_0^)/~Asai