7/03(金)から久屋大通でオクトーバーフェストが7/20(日)まで開催されてますね
https://www.tokai-tv.com/nagoyaoktoberfest/
ビールが500mlで1600円くらいするエゲつない値段なのですが
海外ビールを生樽で飲む機会はそうそうない
しかし、聞いたことも見たこともないビールメーカーのビールの種類を現地で選ぶのは難しい
なのでオクトーバーフェストに参加しているメーカーのビールの種類と歴史をある程度把握してから飲みに行ってやろとする自分用まとめです
現在日本で流通しているビールは、ほとんどラガーと呼ばれるもの
そもそもラガーとは何なのか?
ざっくり言うと
まずビールとはなんなのか?から始めなければならない
大麦を発芽させた「麦芽」(モルトともいう。発芽玄米のようなイメージ)を発酵させてアルコールを作るのだけど、
発酵させるために加えた酵母の種類によって上面発酵と下面発酵に分かれる
上面発酵させたものをエールビール
下面発酵させたものをラガービールという
(酵母を加えずに空気中の微生物を利用して自然発酵させたものもある)
エール酵母(上面発酵酵母)の特徴は
15〜25℃のやや高めの温度で発酵させたもの
味わいは、 麦芽のコクやホップの香りが引き立ち、フルーティーで奥深く複雑な味わい
(代表的なスタイル: インディアペールエール、ペールエール、ヴァイツェン、スタウトなど)
ラガー酵母(下面発酵酵母)の特徴は
5〜10℃の低温で発酵させたもの
発酵が終わるとタンクの底に沈む性質
味わいは、 すっきりとしていて喉越しが良く、クリーンでキレのある味わいを生み出す
(代表的なスタイル: ピルスナー、シュヴァルツ、ボックなど)
(日本で流通しているビールの多くはピルスナー)
発酵させる前にホップなどの風味を加えるけど
ホップ以外のものもある
歴史的には西暦800年頃のヨーロッパで協会や修道院が
発酵させた麦芽に薬草やスパイスを配合したグルーとと呼ばれるものを使って作られていた
https://www.youtube.com/watch?v=0cX2NAPOhpY&t
1200年頃にポップを加える製法が広まり
1300年頃ドイツのハンブルクでホップ入りのビールを輸出し始める
ホップを使わないものはイングランドではエール、パリではセルボワーズとして明確に区別され始める
1500年頃ドイツのミュンヘンの醸造家達が山奥の洞窟で低温発酵熟成の酵母を使った下面発酵の高品質のビール「ラガー」を作るようになる
(ラガーとはドイツ語で貯蔵)
麦芽を乾燥させるために使っていた薪き火によってビールには濃い色と燻製風味があった
1700年頃イギリスの醸造家が薪き火の代わりにコークスを使い燻製風味のない琥珀色のビール「ペールエール」を開発
ホップを使わないエールに対し、ホップを使った安価な黒い「ポーター」を開発
1762年アイルランドでギネスが設立。麦芽を焙煎して濃い色の「スタウト」を開発
1800年頃、産業革命により生産技術が上昇。イギリスでは大量生産が可能になる
1818年ホップ入りのペールエールの開発、世界輸出へ
インドでインディアペールエール(IPA)として進化(苦みが強い)
1833年頃ドイツの醸造家がイギリスの薄い色のペールエールの麦芽と酵母を研究して
琥珀色のラガーを開発
ウィーンのドレイヤーが「ウィンナーラガー」を開発
ミュンヘンのゼードルマイヤー「シュパーテン」を開発
シュパーテンが毎年3月に作られ6か月熟成10月の解禁となり祭りが開催される
これが1810年から続くオクトーバーフェストである
プルゼニでさらに薄い色のラガー「ピルスナー」の開発で瞬く間に人気
薄い色も楽しむために今までの陶器ではなくガラス製のグラスが人気に
1847年ミュンヘンのゼードルマイヤーが指導した学生デンマーク人のヤコブ・クリスチャン・ヤコブセンが帰国後「カールスバーグ」を設立
1800年代後半、加熱処理と冷蔵技術で製造品質が格段に上昇。純粋酵母の切り離しに成功。鉄道網の発展もあって世界中に広がりを見せる
ビール製造大企業が小さな醸造所を淘汰
アメリカでもビール製造が始まる「バドワイザー」の誕生
1900年ドイツの醸造家が中国の青島でビール工場を設立。第一次世界大戦でドイツは中国から撤退。ビール製造技術は中国人に引き継がれ現在の青島ビールは世界で2番目に消費されるビールに
アメリカではビール系企業はドイツ人によって起業されてきたが
第一次世界大戦によってビール=ドイツ人=敵というイメージが定着し禁酒法の設立
アメリカ系醸造所はアルコール以外への生産を余儀なくされ複合企業へ
禁酒法撤廃や第二次世界大戦、映画産業や広告、鉄道船舶航空機産業の成長などを背景に多国籍超大企業に成長して世界中の市場を支配していくようになっていく
そんな中で米やトウモロコシを使ったピルスナーより薄い色のアメリカンラガーの開発
(アメリカビールがなんか薄いと感じるのはこのため)
ベルギーでは未だ上面発酵ビールが根付いている
トラピスト会修道院のトラピストビール
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%94%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%AB
自然発酵ビール「ランビック」
生小麦とスパイスから作る白ビール「ヒューガルデン」「ヴェデット」
(サッポロの「ホワイトベルグ」はこの製法で作られる)
などがある
1970年代以降、大企業ではなくマイクロブルワリーによるクラフトビール開発が人気
年間、ビールは19億リットルが消費
そのほとんどが ABインデブ、ハイネケン、カールスバーグが支配
アンハイザー・ブッシュ・インベブはイギリスの「コロナ」、アメリカの「バドワイザー」、メキシコの「グルポモデロ」なども参加に持つ世界有数のビールメーカー
イギリスの「ピルスナー・ウルケル」、「ペローニ・ナストロ・アズーロ、グロールシュ」、「ミラー・ジニューイン・ドラフト」などを傘下にもつSABミラーも買収
傘下のオーストラリアのビール会社カールトン・アンド・ユナイテッド・ブルワリーズをアサヒビールに売却
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%B6%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%99%E3%83%96
中国では「雪花SNOW」が海外にはあまり輸出されないものの世界で一番飲まれているビールに
世界で一人当たりでビールが一番消費される国はチェコ
とざっくりとビールの歴史をおさらい
さてオクトーバーフェストに出店しているビールを調べてみる前にドイツビールをおさらい
・ヴァイスビア(Weissbier)ドイツ語で「小麦」を意味。大麦麦芽に加えて、50%以上の小麦麦芽を使用する上面発酵のエール
・ヴァイツェン(Weizen)ヴァイスビア(Weissbier)と同じ意味。略してヴァイツェン(Weizen)
・ヴァイツェンヘル(Weizenhell)ヴァイツェンよりさらに明るい色のエール
・ヘレス(Helles)ドイツ語で「明るい・淡い」を意味する、ミュンヘン発祥のラガー(下面発酵)ビール。「ヘル」も同じ意
・ヘーフェ・ヴァイツェン(Hefe-Weizen)「ヘーフェ」とは、ドイツ語で「酵母」を意味。ヴァイツェンのなかでも、あえて酵母をろ過せずに瓶や樽に残したタイプ
・ツヴィッケル(Zwickel)醸造所の貯蔵タンクや樽から直接注がれる無濾過・非加熱のビールを指すドイツ語。酵母が生きたまま含まれているため自然な濁りがあり、豊かな麦の風味と柔らかな喉越し、そして穏やかな炭酸ガスが特徴
・ヴァイツェンクリスタル(Weizen Kristall)酵母をろ過した透明で美しい黄金色の小麦ビールです。通常のヴァイツェン特有のバナナのような華やかな香りと少ない苦味を受け継ぎつつ,酵母を取り除くことで「白ビールのシャンパン」と呼ばれるほどのすっきりとした軽快な喉越しを実現しています
・デュンケル(Dunkel)ドイツ語で「暗い・濃い」を意味。ミュンヘン発祥のビアスタイル。焙煎した麦芽を使用のため濃い褐色、カラメルのような香ばしい風味と、ホップの苦みとモルトの甘みが調和したコクのある味わい
・シュタークビア(Starkbier)ドイツ語で「強いビール」を意味。アルコール度数が高めのストロングビールの総称。高濃度の麦汁をじっくり長期熟成させて力強い飲みごたえと重厚なモルトの風味が特徴
●アルコブロイ(Arcobräu)
1567年創業の南ドイツ・バイエルン地方 伯爵家系醸造所。フルーティーで飲みやすい「ヴァイスビアヘル」、濃厚かつすっきりとした黒ビール「シュロスドゥンケル」など
ドイツ伝統の製法を守り抜いた極上のビールを醸造
・「アルコブロイ ヴァイスビアクローネ」
日本向け特別醸造されたホワイトビールで上面発行のエール
ヴァイスビアとは小麦麦芽50%以上使用したホワイトビール。クローネとは王冠
ビールは大麦、湧き水、ホップのみで作られたものだけがビールを名乗れるけど、王侯貴族のブルワリーのみ小麦を使ったヴァイツェンの製造を特別に認めらてきた。なので伯爵系醸造所。要は貴族による貴族向けのビールである
今回「アルコブロイ ヴァイスビア」があるが、恐らく「アルコブロイ ヴァイスビアヘル」のことなのかと推察
ヘルとはドイツ語で「明るい」であり、代表的な銘柄である「ケーニッヒ・ルードヴィッヒ・ヴァイスビア・ヘル」は、バイエルン王家の末裔によって造られる伝統的な逸品
・「アルコブロイ シュロスヘル」
ホップは抑え気味の麦芽の風味を前に出したヘレスビール
ヘレスビールとはドイツのバイエルン州及びバーデン・ヴュルテンベルク州で製造されているビールのスタイル。
明るい金色で、ピルスナーと同じくややホップの香りが抑えられており、より多く麦芽の風味が含まれている。海外でもっとも有名なブランドはレーヴェンブロイ (Löwenbräu) であるが、バイエルン州の州都でビールの祭典オクトーバーフェストで知られるミュンヘンでは、いわゆるミュンヘン6大醸造所が製造するヘレスブランドの中で低評価
バイエルン地方産淡色麦芽、ハラタウ産ホップ、アルコブロイ独自開発の下面発酵酵母(ラガー酵母)で作られ
端的に言うなら「高品質で苦くない定番ラガー」
・「アルコブロイ リーズル」
ドイツ屈指の最高級ヘレスビールと称されます。非常に透明感があり、軽やかなホップの苦味のあとに花の蜜を思わせるような華やかな香りが広がる、非常にすっきりとしたクリアな味わいが特徴のシュロスヘルを超えるビール。
でもなぜかシュロスヘルよりこっちの方が安い
・「アルコブロイ ウアファス」
伝統的ラガー、程よい苦み、軽いモルト、
・「アルコブロイ ツヴィックル」
無濾過、非加熱の酵母が生きている軽く濁っているラガー
・「アルコブロイ シュロス ドゥンケル」
焙煎した大麦麦芽の黒ビール
●アルピルズバッハー修道院醸造所
ドイツ南西部(バーデン=ヴュルテンベルク州)のシュヴァルツヴァルト(黒い森)にある修道院醸造所。1877年設立。
ヨーロッパでは珍しい軟水を使ったビールを生産。
アルピルスバッハ修道院は11世紀に設立。修道院内でビールを醸造し始めたのが現在のビールのルーツ。1877年にヨハン・ゴットフリート・グラウナーによって本格的なビール製造を再開。現在はグラウナー家4代目が伝統を守っている
・「ヴァイツェン」クロスター ヴァイセ(Kloater Weisse)
小麦麦芽
淡く蜂蜜のような黄色と無濾過による白濁色をしたクリーミーで豊かな泡立ち。
ヨーロッパでは珍しい黒い森の天然軟水を使用。ほのかにバナナの香りとナツメグのスパイシーな香り
・「スペシャル」Alpirsbacher Kloster Spezial
大麦麦芽
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