mixiユーザー(id:5271665)

2024年05月12日20:24

47 view

初夏のブナ林


5月に入り晴れ過ぎや低温、雨など日陰ムシ屋にとって良い天候に恵まれない。しかしながら季節は着実に進み、頭の中の暦では今あそこでこれが居るはずとか、あそこのあれはもうそろそろ出る頃とか気分だけはシーズン真っ盛り。
かといって毎年同じ場所で同じムシを追いかけるのもつまらなく、何か目新しいムシとの遭遇はないものかと妄想だけは膨らんでいく。つまり季節に合わせておおよそハズレの無い場所に行っても新しい知見は得られないというもの。たまにはハズレを怖れず普段とは違うパターンで動いてみてもいいかもしれない。

そんな山っ気の強い誘惑にかられ春浅い奥美濃の某峠に出かけてきた。朝からピーカンに加え乾いた風が吹きまくり気象条件はよくは無い。ブナの新緑はすでに色濃く初夏の日差しに森が明るく輝いている。標高を増すにつれ風が強くなりゴウッと山鳴りするほどの強風。満開のウワミズザクラも風にあおられムシが集まる雰囲気さえ無い。少しでも風の弱い森の中に踏み込んでみても立ち枯れや倒木も乾ききっている。落ち葉に埋もれた落ち枝を丹念にひっくり返してみてもわずかなデオキノコなどが落ちてくるくらい。早々日陰ムシ採集は諦めることにする。
ここでは遠い昔にたくさんのトレキアマ出したことがあり、万一外した場合の保険でツルハシを持ち込んできた。小さな涸れ沢に潜り込んで掘り起こしてみるが一向に何も出てこない。以前は1時間ほどで二けたのトレキアマに加えプテロやヌレチゴミが出て楽しい思いをしたのだが、数十年の時間は容易にムシの生息環境を奪ってしまったようだ。
結局バクチはいつも勝てるわけではないと改めて思い知らされ、すごすご逃げ帰った次第である。

13 6

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2024年05月
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

最近の日記

もっと見る