人間分割

　島や陸地、海などの自然は何十憶年前からあり、分割はできません。ところが近代になり、各国家が成立し、ムリな線引き。中東に目を向けなくても、日本にもロシア、韓国、中国との間にある。５年前は中国とインド間も武力衝突、多くの死傷者も。人間の持つ所有欲が国家に投影されるかもしれませんが、そのようなことに命や労力をかける価値はないと思う。
　もう一つ。宗教団体による人間分割。それもおかしい。原始時代はなかったのに、今はキリスト教同士、仏教同士も分割し、付き合わず、差別もし合う。こっちは僕の経験でも。宗教団体の何がありがたいか、わからない。
　領土問題は国家が衰退するまでしばらくかかると思う。国家衰退後は人民が助け合い、甘えや汚職もない、真の共生社会が生まれるはず。諸々の障碍者の障碍も個性として認められ。誰でも脳裏に描ける。国家による地球人分割もなく。国家が衰えれば甘えも消えると。それはかなり未来にしろ、宗教団体による人間分割終了はすでに始まり、８０年代の僕もその目撃者だったかもしれない。教会に人が集まらず、バラバラになったことが。人間はバラバラでさみしい存在だし、だからこそ、個人間の愛で人をつなぐわけだから。イエスや釈迦、内村鑑三、親鸞とそのような事を説いているように思われる。
　因みに、例の教会関係で祭り上げられたのも、身障者の僕を中心にして、結束させ、バラバラを食い止めたかったと。発案者の手紙にそう書かれていた。そのような試みは宗教や福祉団体でいくらでもあるが、１００％失敗。乗らなくてよかった。しいて言えば、レイプ被害者を想うと早く潰れてほしかった。