作曲家が作曲家を訪ねる旅「C×C」というシリーズの第6回。酒井健治×クロード・ドビュッシー。
本来ならば昨年開催で、相手はリゲティだったのだが、諸般の事情(友理枝ちゃん曰く「前代未聞の理由」)で中止となってしまった。(詳細は言わないでおく)
ということでドビュッシー相手に仕切り直し。
酒井健治という作曲家はいくつかの初演を聴いていて、その音世界に強い魅力を感じている。
簡単に言うと馴染みのある作曲家である。
出演者も豪華で、東京六人組のうち4名が参加。
友理枝ちゃんや福川くんにとっては関わりの深い作曲家でもある。
森脇涼:指揮
上野由恵:フルート
金子亜末:オーボエ
金子平:クラリネット
長哲也:ファゴット
福川伸陽:ホルン
福井麻衣:ハープ
三浦友理枝:ピアノ*
田中翔一朗:ピアノ+
尾池亜美:ヴァイオリン
須山暢大:ヴァイオリン
三国レイチェル由依:ヴィオラ
山澤慧:チェロ
長坂美玖:コントラバス
<プレトーク 酒井健治&沼野雄司>
01.ドビュッシー(パオロ・フラディアーニ編):牧神の午後への前奏曲
Con、Fl、Ob、Cl、Hr、Hp、2Vn、Va、Vc、Cb
02.ドビュッシー:ピアノのための12の練習曲集より Pf*
第10番 対比的な響きのための
第06番 8本の指のための
第11番 組み合わされたアルペジオのための
03.酒井健治:青のリトルネッロ Fl、Ob、Cl
04.酒井健治:青と白で(神奈川県民ホール委嘱、初演)
1.夜明け前
2.天国への道
3.青と白で
Fl、Ob、Cl、Fg、Hr、Pf*
<休憩>
05.ドビュッシー:白と黒で 2Pf*+
06.酒井健治:ピアノのための練習曲集より Pf+
1.グルーヴ
2.エコーズ
3.Scanning Beethoven
4.ハーモニー
5.無限の階段
6.Sonnet for Lek & Sowat
7.夕べの調べの様に
8.トッカータ
9.死の舞踏
07.酒井健治:ジークフリートのための3つのスケッチ(神奈川県民ホール委嘱、初演)
1.ジークフリートの幻影
2.海の記憶
3.海辺のジークフリート
Con、Fl、Ob、Cl、Fg、Hr、Hp、Pf+、2Vn、Va、Vc、Cb
シンメトリックな構成のプログラム。
ボリューム満点の内容。
酒井さんの作品は良い意味で聴きやすい。
色彩が豊かで、イマジネーションを喚起する。
お馴染みの六人組の連中も大活躍だった。
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