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2024年03月27日23:43

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陽は舞い踊る甲子園2024〜22〜タイブレーク

8回からタイブレークに入ったような試合だった。優勝候補広陵。そのエースの高尾君は青森山田打線に対して7回まで無安打投球。

しかしそれでも調子が良くないのは1回戦を見ていたなら多くの人が気付いただろう。まずスピードが乗ってこない。制球も悪く初回の先頭打者にぶつけてしまった。さらにバント処理をするも2塁送球野選で無死1・2塁と自身の一人相撲でピンチを広げた。結局バント失敗と併殺で事なきを得たが、高尾君の立ち上がりはこれでいいとは誰もが思わなかっただろう。3回は先頭に四球。4回はエラーと四球で無死1・2塁というピンチを招く。スコアボードを見なければ無安打投球をしているとは思えないような内容だったのだ。

しかしここぞという時には狙って三振を奪える投球を見せつける。そして8回、広陵は待望の2点を挙げこれで残りの興味は高尾君の無安打がどこまで続くかという空気が甲子園に漂い始める。

だがここからがタイブレークの始まりだった。8回の裏、青森山田の代打蝦名君がノーヒッターの夢を打ち砕く2塁打を放つと1死から連続四球で満塁とし木製バットの對馬君のタイムリーで一気に同点。

1点あれば十分。2点なら完璧と思われていた高尾君に対して8回に2点取られたら2点取り返した青森山田。しかし広陵はなんと9回の表に3点を挙げる。これで誰もが勝負あったと思ったはずだ。誰もが・・・・

青森山田は9回裏の先頭伊藤君が四球を選ぶ。1死後菊地君と櫻田君が連打で満塁。そして1番に還って佐藤君がレフトオーバーの走者一掃の3塁打で一気に同点。どちらを応援しているわけでもない一般のファンも鳥肌がたったことだろう。

青森山田はその後サヨナラスクイズを仕掛けるがこれは失敗して延長タイブレークに入る。そして先攻の広陵はバントで送るも内野フライと三振で無得点。もうこうなると青森山田の流れだった。送りバントが安打となって無死満塁。そして原田君の大きな外野フライで3塁走者が還ってサヨナラとなった。

2点取られたら取り返す。3点取られても取り返す。すでに8回からタイブレーク仕様で戦っていた青森山田が優勝候補の広陵を仕留めた瞬間だった。



2024年3月27日 第96回選抜高校野球 2回戦(於 阪神甲子園)
広陵
000 000 023 0 = 5
000 000 023 1x = 6
青森山田

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