「逸脱刑事」 前川裕、講談社文庫。
文庫書き下ろしに惹かれて読みました。
前川作品は何冊か読んでいて、個人的には当たりの作品が多いなと思っていますが、正直今回はちょっと微妙、上手く表現できないんですが、この設定で前川さんならもっと面白くできたんじゃないかなと感じました。
ある意味公安、政治家、潜入捜査・・・、言い方悪いがよくあるパターンではあるが、いい意味でそんなに癖が強くないけど個性的なキャラ設定の刑事が、この面倒な案件を上手く捌く、そういう作品だったのであれば、もう少し若い女性刑事のキャラをもう少し際立たせるとか、よく分からんお偉いさんが足を引っ張るとか、もう少し派手で面白いストーリー展開になった気がした。まあ、何となくシリーズ化しそうだから、次に期待します。
100点満点中69点。
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