明け方から振り続ける雨。またしても中止かと思わせた今日の甲子園。しかし６時半には13時より２試合を行うと発表された。誰もが半信半疑だった。12時過ぎに甲子園に着いてもまだ雨は降っている。しかし12時20分にはほとんど止んで内野グランドを覆っていたシートは取り外された。ここからが阪神園芸の腕の見せ所だ。
試合はさらに30分遅れの13時半開始となったがその頃には日が射し始める。そして無事明豊対健大高崎の試合は始まった。
明豊の先発は甲子園初登板の一ノ瀬君。初回に先頭の齊藤君に安打を許すと2番の田中君にもバントの構えからレフト前に運ばれ無死1・2塁。そこから犠打で2・3塁とされて箱山君のフルスイングがまるでバントのように捕手前に転がり一ノ瀬君がダッシュで捕球しグラブトスをするも野選。さらに犠飛で2点を失った。
だが一ノ瀬君は２回以降も走者を許すが踏ん張る。2回、4回はともに1死1塁から3塁ゴロ併殺にとって結局は3人で攻撃を終わらせた。5回から明豊はエースの野田君をマウンドに送っていきなり四球を出したがこれも1死後3塁ゴロ併殺に取った。健大高崎は5回までに3度併殺となっている。これでも流れを渡さないのは高崎のエース佐藤君の力だった。
佐藤君は1回2回と1本ずつ安打を打たれ、3回も先頭を歩かせ併殺に取った後さらに2つの四球を出したものの無失点に切り抜けると4回から7回まではパーフェクト。8回9回は石垣君が1安打1四球にまとめて完封リレーを完成させるのだ。その石垣君は148キロも出ていた。
健大高崎は6回に内野ゴロエラーで無死2塁からバントと内野ゴロのバックホームが間に合わない野選で1点。7回にはタイムリーエラーで1点を挙げた。
明豊は初回の失点が痛かったが健大高崎のタイムリーヒットゼロ。2つの野選と犠飛、さらには敵失で4点を奪っている。そして明豊は3塁を踏むことができない無抵抗での敗戦となった。これで健大高崎は1回戦の学法石川戦に続いての４−０の完封勝利。この大会無失点でベスト8入りを決めた。
昨秋の関東大会でもダントツの優勝候補だった健大高崎がこのセンバツでいよいよベールを脱ぎまさに力をいかんなく発揮し始めたと思わせる今日の試合だった。
2024年3月26日 第96回選抜高校野球 2回戦（於 阪神甲子園）
明豊
000 000 000 = 0
200 001 10x = 4
健大高崎
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