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2024年03月22日20:20

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陽は舞い踊る甲子園2024〜13〜試合運び

今日は優勝候補が数多く登場する。関東王者で神宮大会準優勝の作新学院。近畿の雄大阪桐蔭。そして昨春の準優勝校の報徳学園。

まずは第1試合の作新学院だ。江川2世の呼び声のもと注目の小川哲平君を擁して優勝を狙う。それに対するのは昨夏のベスト4で経験者が10も残った神村学園。

この試合を分けたのは試合運びだった。

1点リードされた作新は3回四球と連打で無死満塁から無得点。その裏、正林君の本塁打で1点を追加され、さらに5回には安打と四球、内野ゴロエラーで満塁とされ川下君に2点タイムリーを浴びた。5回を終わって4−0。

しかし作新は6回に内野ゴロエラーと安打で無死2・3塁年柳沼君のタイムリーで2点を返す。さらに7回、4連打で1点入れて4−3としなおも無死満塁。しかし併殺と内野フライに討ち取られ追いつけない。逆に8回には2点を失って試合には敗れた。

確かに小川君の調子はよくなかった。ボールは浮いて制球が定まらなかった。5回を投げて被安打は5だったがそのうち本塁打が1本、四球は5つ出した。だが、逆に調子が悪いなりには押さえたようにも見える。なぜならそれ以上に攻撃陣があまりにもかみ合わなかったからだ。作新学院はこの試合で13本もの安打を放っている。それで3点だ。神村の安打数は8本。本塁打が含まれており四球の差もあるが、ここぞという時に出る安打や失策の差が得点の差となった。

しかし作新学院のファンからすると江川2世がきちっと投げればそんな差などは埋まったはずだと思うだろう。たしかにそうだ。試合運びというのはみんなでつくるものだがエースの安定感が作り上げる要素は大きい。逆に神村の先発上川床君の投球をその試合運びをうまく作り上げるだけのものを持っていた。

小川君を比べると明らかに体格差がありながらも本当に上腕から投げ下ろしてくるサウスポー。どんな投手でも真上から投げることができないが彼がその真上度が高い。しかも彼は昨年の夏は投手として出場した試合はなく、当然作新もデータなど持っていなかったはずだ。

実際に5回までは4安打7奪三振に押さえている。6回にはエラーで走者を許しその後連打と外野手のエラーで2点を失ったところで降板したが試合を作る投球だった。後半は作新に攻めよられたものの最後は突き放した。

試合運びの差は采配の差だったのかもしれない。



2024年3月22日 第96回選抜高校野球 1回戦(於 阪神甲子園)
作新学院
000 002 100 = 3
011 020 02x = 6
神村学園

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