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2024年03月20日19:31

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陽は舞い踊る甲子園2024〜7〜本当の強豪チーム

朝の雨がやみ青空が広がった甲子園。しかし3日間連続で寒い中での試合開始でしかも今日は風がものすごく強い。その中で行われたのは21世紀枠での出場となった別海高校と創志学園。

試合開始の整列をした時から勝負は決していたかと多くの人は思っただろう。別海は背番号16までしかいない。史上最東端の出場。牛の数は人口の8倍。野球以外の話題が先行する別海高校。しかしボクは別海の堺投手の投げっぷりに驚いた。まったく気おくれしていないのだ。サイドハンド気味で球速も130キロ程度。至って普通の高校野球の投手だ。だから岡山の強豪創志学園の打者には打たれる。しかし彼は四球を出さないのだ。

打たれても気おくれもなくストライクが入らないなどという自滅はしない。勝負などどうでもいい。自分たちの力が甲子園で取れだけ通用するのかを見てみたい。そういう思いが伝わってくる。ビビったり気おくれしたりしていてはどれだけ通用するかもくそもないのだから。

3回を終わって0−0。初回は2本の安打を打たれたが無失点に切り抜け、2回は1死から安打を打たれて連続盗塁で1死3塁。ここで創志学園はスクイズを仕掛けるが小フライ。堺君が捕球しがら空きとなった3塁へ3塁手が必死に戻り堺君からの送球を受けてベースタッチ。見事併殺が成立してこのピンチも凌いだ。3回は2死から2塁打を打たれワイルドピッチで3塁とされた挙句ついに四球を出してしまったが竿後は外野フライに討ち取った。

全員が笑顔で、そして全力疾走でベンチに帰ってくる。しかし攻撃面では3回までパーフェクトに押さえられさらに6三振を喫した。

しかし創志学園も決して別海を舐めてはいない。失敗こそしたが先制点はスクイズで狙いに来たのだ。そして4回内野ゴロエラーで2塁まで到達した打者走者をバントで送って犠飛で先制した。無安打での先制点だった。力が勝るチームにこういう点の取られ方をすると厳しい。まだ本塁打で1点取られた方がどれだけ気が楽だっただろう。

そして5回には先頭打者の安打1本で3点を取られる。そこには牽制悪送球と2つの四球、さらに間に合わないバックホームという野選と内野ゴロのタイムリーエラーも出た。

7回に2失点、8回に1失点したが彼らはこの大舞台で学んだはずだ。

自分たちからすれば戦力的には勝ると思われる創志学園は先制点をスクイズで狙ってきた。そして先制点もエラーで出た走者を2つの犠打で返してのものだ。5回は1安打で相手のミスにつけこんで3点を奪った。

安打が打てなくてもどうやって点を取るのか、どんなミスをすればどれだけ点を取られるのか。

彼らは21世紀枠での出場ではあったが北海道大会のベスト4である。夏は北と南に分かれて2校が出場できる。彼らはこの宝物のような1時間44分を糧に新しく入ってくる部員とともに北北海道代表としてまたこの場で会ってみたいと思う。



2024年3月20日 第96回選抜高校野球 1回戦(於 阪神甲子園)
創志学園
000 130 210 = 7
000 000 000 = 0
別海

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