咀嚼して継承されていく食養論

リマクッキングスクールの校長だった松本光司先生の訃報を聞いたのは丁度10年前、2月末にハワイ島に私達が越す直前の2014年1月29日。

お誕生日前後にあの世に旅立つ人とが多いと言うけれど、お誕生日直前の1月26日にリマクッキングスクールでの講義を終えて甲府の温泉にご家族といらしている時だったそうです。

1週間は府中の霊安所でいつでもお会いできると聞いて、すぐに母と二人で駆けつけました。

冷凍庫から出ていたお顔はまるで微笑みながら眠っているようでした。

私達以外誰もいない・・・と思っていたら次男を取り上げて下さった横浜の助産院バースハーモニーの齊藤孝利さんと純子先生ご夫妻だけがいらして、何年振りかに松本先生のご遺体の前で再会。



大森英櫻先生、大森一慧先生、久司道夫先生、田中愛子先生、そして最後に出会ったのが松本先生でしたが、初めてお会いしたのは次男妊娠中にバースハーモニーさんで行われていたお料理教室ででした。

以来8年以上、河口湖で松本先生が「自分が死ぬ前に全て伝える為に」と言われて開講された松本塾や年末三日三晩のお節作りやベトナム旅行等家族で大変お世話になりました。

母のことをいつも誉めてくれ、子ども達を連れて行くと「良く来たね~。大きくなったね~。手相をみてあげよう」といつもニコニコと温かく優しく大きな先生でした。

霊感の強い方で、不思議なお話も沢山聞かせて頂きましたが、手を診るだけでこれからのことや体のことを言い当てられ、「先生、手相の診方を教えて下さいよ」と言ったら「これは自分で気付いたもので教えられるようなものではないんですよ~」と言われていましたが、私なりに松本先生に言われたことを考えながら常に探究してもいます。



松本先生のご遺体の前で純子先生に「松本先生の後（バースハーモニーの妊婦さん達に）食戔指導をしてくれる人、誰かいない？」と聞かれ、母と口をそろえて「磯貝さん！」と答えると「紹介してくれる？」と純子先生に言われ、松本先生の後のバースハーモニーでのお料理教室は松本塾の第一期生でご一緒だった木澤智乃さんが担当され、まるで松本先生が全て準備して引き合わせて、後の人達が困らないようにされているようだね、と純子先生と後で話していました。

ハワイ島から戻って直ぐに純子先生にお声がけ頂き、2017年から磯貝さん、智乃さんと共にバースハーモニーさんの講師をさせて頂き、昨日は今年初めてのバースハーモニーさんでの講座でした。

松本先生からのご縁のお陰でいつもバースハーモニーさんに行くと赤ちゃん達から大きなパワーを貰っています。



松本先生の告別式には出られず、お通夜だけ参列させて頂きましたが、沢山の方がいらしていましたが、いつも松本先生とご一緒だった愛子先生のお姿がなく、村上京子さんに聞くと「体調崩して入院していたのに、病院抜け出したらしく連絡が取れないの」と、愛子先生もいつも自由で永遠の少女のような方でした。

告別式では松本塾の受講生の皆さんで大根の桂剥きで作ったお花で棺を埋めたと聞きました。

松本先生に教えて頂いたおもてなし料理は私なりにマスタークラスで継承させて頂いています。



松本先生の喜寿のお祝いに村上京子さん、母と。



久司道夫先生の訃報を聞いたのは松本先生が亡くなられた同じ年の12月29日、子ども達とマウイ島にいる時でした。

2013年道夫先生と愛子先生と松本先生がその前日に果たせなくなった約束のことを知り、マクロビオティックわの会を発足したのが2018年。

そこでご縁を頂き、色々な話をし、時には𠮟られながらもいつも沢山の刺激を下さっているリマクッキングスクールの講義を担当され、櫻澤如一資料室長の高桑智雄さんと出逢えました。



全てが繋がっていて、必然であり、そしてこれからも色々な形で色々な人に繋がっていくのでしょうね。

亡き師達の想いも。

人生色々あるけれど大きな視野で見るとみんな繋がっていて面白いな、宇宙に生かされているのだな、全て宇宙の思し召しなんだな、とつくづく思います。



2月19日に高桑智雄先生の「宇宙論講座　易」が小淵沢で開催されます。

Zoomや録画でのご受講も可能です。

繋がってきた食養を更に咀嚼してその人それぞれの唾液の酵素やホルモンで展開させていくのがマクロビオティック。

高桑先生に咀嚼されたマクロビオティック論はいつも分かりやすく、面白く、奥が深く、人生を更に豊かにしてくれます！

翌20日は八ヶ岳のVeganカフェで高桑先生とのランチ会もあります。ここで展開されるお話もまたあな面白！です。

初めての方も大歓迎です！



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