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2023年11月27日20:25

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デジタル好きのアナログ依存症

 一昨日の夜と昨日の日中、延々とシステム手帳の2024年版リフィルづくりをしていた。昨夕、ようやくデザインを終えてA4用紙にプリント・アウト。これを定規とカッターで切り、パンチで穴を開けてようやく完成した。毎年、スケジュール欄のデザインを微妙に作り替えて遊んでる。
 もはやアナログのシステム手帳など使っているユーザーはほぼいない。Googleカレンダーのようなデジタルで簡単に、そして確実に代用できる。私は超デジタル好きなのに、日曜日の午後か夜にシステム手帳を開いて、來たる一週間の自分をぼんやりとスケジューリングする、という儀式をやめられない。20世紀末の2000年、ソニーからクリエというPDAが発売され、システム手帳を1年半くらい使わなくなった。が、PDAの熱気というか情熱が冷め始めると、やっぱ紙のスケジュール表や住所録が便利に思えて、元に戻ってしまった。
 折りたたみのケータイからスマホに替えたとき、再度、デジタルに移行する機会を得たが、そのときにやったのは住所録を完全にデジタル化しただけで、スケジュールやメモといったシステム手帳の役割はアナログが好ましくて、結局はスマホを活用することに繋がらなかった。
 今もApple製品全部で共有できるメモアプリでネットの有益な情報をコピペして、iPhoneやMacで使ってはいるが、新聞やテレビで「この人、いいこと言ってる」「この画家についてもっと詳しく調べたい」などと感じたら、手帳にその名前をメモしておいてあとで見るほうが便利だ(と私が思っているだけ)。
 編集者になった頃、作業はアナログの時代で、たとえば「青焼き」(最終ゲラ)が印刷所から届くと、片側8面つけx表裏の16ページの大きな用紙を、まるで巨大な折り紙のように織り、最後のカッターナイフで切って本文と同じものを作ることが求められた。手先は決して器用じゃないのだが、精魂をこめて「折り紙」をしていたら、段々と得意になってきて、カッターの使い方はもとより、平行線を引くみたいな能力も高まり、こういうちまちました仕事が好きになった。この嗜好と能力も、システム手帳使いに繋がっている。

 今日は27日月曜日。この2日間、真冬並みの寒さが続いたので、少し暖かくなったことで体調が良くなった。
 午後4時半、大学の友人に手紙を書き、4種類のトウガラシを同根した封筒を郵便局へ投函しに行く。この時間、日の入りが早いのでほぼ真っ暗だ。
 帰り道に気がついた。クリスマスのイルミネーションを飾っている家が結構ある。光の点滅を見ていて、いいものだな、などと心が温まる。
 質素な鍋料理の夕食後、夕刊を手に取ると、一面に「万博日本館の費用、360億円が必要」という記事が載っていて、会場建設費の2350億円とは別にこの建築費がかかるとあった。
 1週間くらい前だったと記憶してるが、大阪万博の建築費は当初の2倍になり、さらに各パビリオンの上に巨大な「大屋根」を被せるらしいのだが、その費用が350億円と知って驚いた。
 スカイツリーが誕生したのは11年前だから物価が多少違ってくるが、建設費はわずか400億円だ。それなのに万博で一回こっこりの雨覆いで350億円という巨額金を使うのか。村上龍が何十年か前、「あの金で何が買えたか」という本を出してベストセラーになったが、政府の金銭感覚が欠如した浪費癖を具体的にあげつらっていた。
 ホント懲りないね。
 いまの時代、システム手帳の死物化以上に、張りぼてのパビリオンなんぞ時代遅れだ。そもそも大阪万博のテーマって何? 大阪人以外、誰も知らないのではないか。神戸復興の象徴となったルミナリエよりも知られていないのでは(苦笑)? ルミナリエとか丸ノ内のイルミネーションのような、人々の心に灯りをともすような催しならいざ知らず、やがてカジノになるような埋め立て地でスクラップアンドビルドするだけの祭典に何の意味があるのだろう?
 ああ、ホンマに大阪が嫌いになった。

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