レベル4の自動運転を試しているところで事故があったという。基本的に自動運転には賛成出来ないんだが、何故何のための自動運転なのか、、その辺が曖昧というか理解出来ない。技術的に可能だから、というのは理由にならない。技術的に可能な事は、すべき事とは違う。
自動運転は人的運転ミスを防止するため、だとしたら機械の運転ミスはどうなるのだろう。道路交通というのは道と自動車があるだけではなく、複雑な要素が絡んでいる。ネコやリスがさっと道を横切ろうとしたら、人間の場合は止まろう、回避しようとするだろう。それで事故を起こしてしまう可能性もある。機械のプログラム次第では、そういう際にはネコやリスは轢いてしまうように制御するのが最適である、という答えが用意されているかもしれない。それは果たして正しいのだろうか、、
人間を責任ある任務から解放する、というと体裁が良いが、人間社会で起きる事は最終的には総て人間が責任を持つ事になる。バスの運転がキツい作業であるというのは、労働環境の問題や道路状況の問題が大半で、解決すべき事柄は人的ミスを誘発する要因であって、人間をそういった責務から完全に疎外するのは間違っていないだろうか。
単に技術の問題としてみても、要因が道路交通よりも整理されてる鉄道をもってしても、自動運転は極めて難しい。
自動運転専用レーンがあるならまだしも、自動運転とマニュアル運転が混成している道路交通など考えるだけで危険が増加する事が判らないのだろうか、、事故が起きる度に「想定外の状況でした」とか言い訳するようならば、最初からやるべきではないと思う。
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