mixiユーザー(id:11073381)

2024年05月06日18:52

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子供用自転車

ちゃんとした子供用自転車を作ろうと思ったら普通の大人用自転車と同じ値段になる。違うのは小さい分材料費がほんの少し安くなる程度。成長が速く、2,3年で乗れなくなる自転車に大人用と同じ値段を払おうという人は滅多にいない。それがマトモな子供用自転車が存在しない理由だ。

似たような理由で多くの自動車メーカーは小型車から撤退したいと考えている。たとえば、、ドイツでは

フォルクスワーゲンのPolo、フル装備のモデルで約3万ユーロ(実勢価格は現金一括払いで6千ユーロ引き程か)。エンジンは1リッター116馬力で7速オート。きっちり4人が座れるサイズ。

同じくフォルクスワーゲンのTouareg、フル装備モデルで約8万ユーロ(新車実勢価格は現金一括払いで8千ユーロ引き程度?)。エンジンは3リッターV6で230馬力、8速オート。これ確か5人乗り。

さて、この価格の違いは何に由来するのか、、自動車の設計製造は車のサイズに関わらず似たようなものだ。この原価を見込まれる販売台数で割って利益を上乗せする。

ポロは車重約1200kg、トゥアレグは2,5トン近い。と言う事は倍の原材料を使っていると言う事になる。この車重に対して走行性能を確保するために大きなエンジンを積むという負のスパイラルも生じる。燃費も良いはずがない。

この材料費や金型製造費のコストアップを考えるとトゥアレグの原価はポロよりもせいぜい3千ユーロ、ひいき目に見ても5千ユーロ位、高くなるのではないだろうか。それで販売価格の差は5万ユーロだ。小型車よりもデカイSUVの方が付加価値が高いという神話?がなければ成り立たない価格設定。これを良しとして買う人が居なければ全く成立しない製品価格ということになる。

当然メーカーとしては小型車辞めると言いたくなるだろう。幼稚園の送り迎えにおかぁさんがデカイSUVで取り回しに苦労しているのを見たりすると、何と愚かな、と思わずにはいられない。同じような使用条件ならポロで十二分なのに、倍以上の材料を使って、より多くのガソリンをバラまいて、公道面積や駐車スペースを占有して、これはもう犯罪と言って良いのではないかなぁ。というか、余りにも人間の愚かさを表明しているようで、悲しくなる。
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