イスラエル

日本から遠くて余り縁のない地域の話だから判りにくいと思うけれど、、シナイの現在イスラエルやヨルダン、更にはシリアとかも歴史的には約400年間オスマン帝国が支配していた。西欧の植民地主義拡大とともに、ドイツはオスマン帝国と結んでシナイの利権を確保しようとしていたが、第一次大戦で負けた事も有り、この地域・パレスチナの実権はドイツに敵対していた大英帝国に移り統治領として支配した。この英国の意図のもと、ユダヤ人の入植が進み、アラブ人とユダヤ人の間の争いは増える一方だった。第二次大戦後、自分の手に負えなくなった英国は国際連合を利用して（これが欧州的な外交というものだ）パレスチナを分割し、1948年にはイスラエル独立建国が宣言された。敗戦国であり、ユダヤ人虐殺の罪を負ったドイツもこれに賛同せざるを得なかった。というわけで、この地域の紛争の原因は英国の植民地主義・政策に発していると言える。英国は世界中で植民地経営により暴利を貪り肥え太ったんだが、ジェントルマン面している英国を鵜呑みにするのは愚の骨頂だ。戦後は世界の警察を名乗る米国の陰に隠れてはいるが、英米の協調戦略は今でも続いている。大戦に敗れた日本は米国のポチに成り下がり、世界の情勢さえマトモに捉える事が出来ないような教育を施されている。今も続く、というか拡大中の、世界中の紛争の大半は西欧諸国の植民地主義・帝国主義に端を発している。まぁ日本もほんのちょっとだけ荷担したが。