「できない子や、手のかかる子ほど親から見ると可愛い」という昔からの言い伝えがある。
ぼくは幼いころから今に至るまでデキの悪い子で、めっぽう手のかかる子でもあった。
昨年のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』を観ながら、主人公である比嘉暢子(演‐黒島結菜)の駄目駄目な兄貴である�爛法璽法辞瓩海犯羃展�秀(演‐竜星涼)を毎朝テレビで眺めながら、なんだか自分とカブるな〜と心中ひそかに思っていた。
しかし、そんなダメな兄貴、比嘉賢秀も劇中ではたしかに母親から愛されていたと思う。
ぼくの父は昨年8月19日に他界したが、父はそんなどうしょうもなくダメなぼくから、これまでさんざん迷惑をかけられてきたはずだが、一体どう思っていたのだろう？
また90歳を迎えていまだ健在な母はぼくのことを今どう思っているのだろうか？
聞いてみたいような気もするが・・・聞きたくない気もする。
いくら「馬鹿な子ほど可愛い」といっても、ぼくの場合、両親からすれば「愛憎相半ば」という感じではないだろうか？ いや、きっとそうであって欲しい。その分いくらか自分の心が救われそうな気がするから。
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